マルサンアイが中期経営計画「クリエイト2023」発表、豆乳は業務用を拡大、液状みそ、第3のミルクを強化

マルサンアイはこのほど、2021年度(2021年9月期)から2023年度までの3カ年を対象とした中期経営計画「クリエイト2023」を発表した。同社では、経営環境の変化などに柔軟に対応するため、ローリング方式により中期経営計画を適宜改定している。事業計画では、豆乳の増産体制を確保し、業務用を強化する。また、液状みそと第3のミルク、豆乳グルトを含むチルドを強化する。

基本戦略として、
〈1〉基幹事業の拡大と3ド(鮮度・チルド・アーモンド)+バルク、海外への挑戦
〈2〉中長期を見据えた独自開発、技術力強化・伝承
〈3〉食品・安全方針、品質方針の実行
〈4〉ローコスト体質強化で収益力向上
〈5〉働き方改革、人材活躍の推進
〈6〉持続可能な開発と企業活動(SDGs対応)
――を掲げる。これらにより、企業ブランドの向上を図る。

財務戦略では、
〈1〉売上高300億円以上に向けて拡大
〈2〉営業利益率4%以上に向けて向上
〈3〉投資と資本政策を支えるキャッシュフローの創出
――の3つを掲げる。

事業計画では、豆乳事業において業務用を拡大し、豆乳出荷比率を最終年度で4%に引き上げる。みそ事業は液状みその多様化を図り、即席業務用、調理業務用の展開を目指す。飲料は第3のミルクを強化し、売上比率を高めるほか、次世代ミルクを発売し、最終年度に事業化を目指す。チルドは、新拠点の稼働を含め増産体制を確立させるほか、新素材の開発により製品の多様化を図る。海外は引き続き売上比率の拡大を図る。

生産設備では、豆乳の増産体制を確保するため、2021年度にバルク工場の稼働、2022年度に豆乳1ラインの増設準備を進め、23年度に稼働を計画している。

〈大豆油糧日報2020年6月15日付〉