みそ由来“蔵華乳酸菌LTK-1”で「成人女性の貧血状態の改善を確認」、日本臨床試験学会雑誌「薬理と治療」に論文掲載/イチビキ

「蔵華乳酸菌LTK-1」試験食品の連続摂取12週までのヘモグロビン濃度実測値および変化量の推移
イチビキはこのほど、みそ由来の乳酸菌「蔵華(くらはな)乳酸菌LTK-1」の継続摂取が、貧血気味の成人女性(20~59才)の鉄の利用効率を高め、血中のヘモグロビン値(Hb)、ヘマトクリット値(Ht)を改善することを確認したと発表した。

これにより、新たな製品コンセプトを有する安全性の高い貧血改善食品の誕生の可能性が期待され、特に、栄養バランスの崩れによる鉄不足の補充、月経による失血の造血サポート、アスリートの酸素供給に必要な赤血球数の維持など多用途での使用が期待されるとしている。

同研究に用いた「蔵華乳酸菌LTK-1」は、加工や保存、体内の消化液の影響を受けず、安定的に腸まで届く加熱殺菌菌体であり、今までに加熱殺菌菌体で血中Hbを有意に改善(貧血症状を改善)したという報告はなかった。同研究では、1日0.25gの「蔵華乳酸菌LTK-1」の摂取で、特に鉄剤を摂取しなくても貧血気味の成人女性に対して、持続性の高い優れたHb改善効果が示されたという。

同研究成果は、日本臨床試験学会雑誌「薬理と治療」(10月29日)に、「貧血症状の改善が期待される耐塩性植物性乳酸菌の機能性評価」というタイトルで掲載された。

Hbが12.0g/dL未満かつ血清フェリチン値が15.0ng/mL未満の成人女性(20~59才)の被験者40人をランダムに2つのグループに分け、一方に「蔵華乳酸菌LTK-1」0.25gを含む錠剤2粒を、他方に「蔵華乳酸菌LTK-1」をデキストリンに置き換え、カラメル色素で色をあわせた錠剤(プラセボグループ)を12週間、普段の食事で特に鉄剤を摂取することなく、1日1回摂取させたところ、「蔵華乳酸菌LTK-1」を摂取したグループでは、プラセボグループと比較し、血中のHb、Htが有意に改善したという。また、アンケートの結果では、「肌の調子」や「肌のべたつき」に対して「蔵華乳酸菌LTK-1」を摂取したグループは、プラセボグループと比較しスコアが改善した。

〈大豆油糧日報2020年11月13日付〉