ふくれん、ふくゆたか大豆使用に注力、国産大豆の安心感に支持集まる、12月末までキャンペーン
主力は、九州産大豆100%の「九州産ふくゆたか大豆 成分無調整豆乳」と「国産大豆無調整豆乳」だ。「国産大豆無調整豆乳」は、近年の九州産大豆の不作と、それに伴う相場高騰を背景に、安定供給を目的に発売した商品で、九州産大豆と他の国産品種をブレンドしている。九州産大豆100%の成分無調整豆乳は、原料高騰を受けて実施した価格改定の影響があるものの、「国産大豆の中でも特に九州産は安心感を持たれており、根強いファンにご指示頂いている」(担当者)という。
同様に、安定供給を目的に、従来の九州産大豆100%から、他の国産品種とのブレンドに変更し、リニューアル発売した「国産大豆調整豆乳」「国産大豆 ソイラテコーヒー」もラインアップ。
国産野菜を使用した「かぼちゃとにんじんの豆乳スープ」を含め、国産シリーズ(いずれも1L)として今春から展開している。
豆乳スープは、化学調味料・香料不使用で素材の風味を活かした。そのままで食事の1品になるほか、料理や菓子作りにも利用できる。200mlで1食分の野菜が摂れる。
これら商品の販売動向について、近年の豆乳市場の伸長に伴い、また国産の付加価値で売上を伸ばしてきたが、今期(3月期)は、コロナ禍で需要が増加した前年の反動減などでマイナス推移となっている。
ふくれんの強みである、九州産大豆と福岡県産果物果汁をミックスした豆乳飲料「博多あまおう」、「とよみつひめ」を使用した「いちじく」(200ml)は伸長傾向にある。
そのほか豆乳関連製品では、豆乳を乳酸菌で発酵させた植物性「豆乳でつくったのむヨーグルト」(プレーン・博多あまおう、200ml)をラインアップ。注力商品に位置付け、今後更に営業に力を入れていく考えだ。
また、九州産大豆使用「まるごと大豆飲料 大豆スムージー」(1L)は、通常取り除かれるおからも含んでいるため、大豆由来の食物繊維が摂れ、健康志向に合致する期待の商品だ。
下期施策は、12月末まで実施中の「豆乳を飲んで福来たる!!キャンペーン」や、店頭販促により活性化を図る構えだ。
〈大豆油糧日報2021年10月26日付〉