アメリカ大豆輸出協会「日本の豆腐の魅力」を世界に発信、YouTube動画「The Art of TOFU」で製造技術や多様性を伝授/USSEC
豆腐は、高たん白プラントベースフードとして、世界中で注目されている。同動画では、日本を代表する豆腐料理店「とうふ屋うかい」の総料理長がとうふの世界観を語るほか、幅広い製造方法で生み出される日本のTOFUの多彩な味わいや食感などについて、サステナブルな大豆からできる豆腐の魅力を徹底的に解説し、世界に向けて発信することを目指している。
動画作成の経緯だが、USSECは世界の国同士がもっと連携し、ヘルシーでサステナブルな大豆で世界課題に貢献できないかという試みで、2020年冬からワールドワイドミーティングをスタートした。その冒頭で浮上した同僚からのリクエストが、「日本の豆腐の製造技術や多様性を自国の業界に伝授したい。何かいいは案ないか」だったという。
しかし、当時はパンデミックの真っ最中で、まずはコロナ禍でも可能なヴァーチャル映像で対応しようと、豆腐業界関係者からの多大な協力を得て、同動画の制作に至ったとしている。「大豆を原料とする代表的な食品TOFUが世界にさらに広がる契機となれば嬉しい」(USSEC)。
動画中では、日本での大豆の年間需要量は約350万tで、9割を輸入しているうち、7割は米国大豆であること、食用大豆の約100万tの半分は豆腐に使用されているが、高付加価値の分別生産と流通管理済みの米国大豆が最多シェアを占めていることなどを紹介している。
また、世界中でSDGsが求められる中、環境に配慮した農法で生産管理されたSSAP認証大豆が注目を集めており、日本に輸入される米国大豆のほとんどがSSAP認証を取得していると説明している。日本でもSSAP認証マーク付の大豆製品が急増しており、全体では約330製品が流通しているという。
豆腐メーカーのアサヒコも登場し、2020年から「TOFFU PROTEIN」シリーズを発売しているが、「サステナブルな大豆を使って食べてもらいたいということで、今年の春からSSAP認証を全ての商品に付けて発売することになった」と述べている。また、日本豆腐協会の三好兼治会長は米国大豆について、「品種がすごく多く、品種開発のスピードも早い。土地が広く、いろいろな場所で穫れるので、安定したものが入るのが魅力」と語っている。
◆動画視聴=アメリカ大豆輸出協会YouTube公式チャンネル
〈大豆油糧日報2022年3月24日付〉