大豆バー「ソイジョイ」が新シリーズ“プラントベース”を出したわけ
「ソイジョイ」は、商品名で“大豆を楽しむ(ソイジョイ)”を打ち出しており、もともと植物性のイメージがある。なぜ、さらにプラントベース商品を投入したのか。
大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部の折本知子さんは、発売の背景について次のように語る。
「代替肉の登場などで、“大豆=植物性食品”という意識が徐々に広がっており、これまで以上に大豆を楽しむきっかけとして、プラントベースという付加価値をつけました」
「既存の“ソイジョイ”も植物由来のプラントベース商品といえますが、卵や乳が使用されています。卵や砂糖のろ過工程まで、植物性由来の原材料であることにこだわった象徴的な商品が“ソイジョイ プラントベース”です」
大豆で作られた「ソイジョイ」だからこそ、プラントベース商品を実現する意義があったとの考えだ。
発売後、ユーザーからは、市場に間食として楽しめるプラントベース商品はまだ少ないことから、「いつでもどこでも適正価格で買えるのは嬉しい」「ありそうでなかった」などの声がSNSで上がっているという。
「ソイジョイ プラントベース」は、旧商品の「ソイジョイ クリスピー」シリーズの利点はそのままに、より食べ続けてもらいやすい自然な味わいを追求し、大豆特有の香りをマスキングするなどの工夫をしたとする。
「ソイジョイ プラントベース」発売時には、商品の特徴を知ってもらうためにプラントベースカフェ、ビーガンショップなどとのコラボレーションを行った。また、新たな食べ方として、砕いてヨーグルトにかけて食べるという提案などを行っている。
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「SOYJOY プラントベース」を使用したプラントベーススイーツ(2foodsとのコラボメニュー)
これまでは、そのまま食べてもらう小腹満たしや、オフィスで食べるなど簡便な行動食として提案してきた。しかし、レシピサイトや個人のブログなどに、「ソイジョイ」をアレンジして食べている人が多くいることに気づいたという。在宅時間が以前より増える中で、食卓や間食に「ソイジョイ」を楽しんでもらえればとの考えだ。
「ソイジョイ」は、味やフレーバーだけではなく、「プラントベース」という提案で新しい付加価値を付け、大豆の楽しみ方を広げた。「ソイジョイ プラントベース」は、ヴィーガン認証を得ているが、ターゲットは広く捉えている。折本さんは、「日常的に、おいしくて健康的な間食を摂りたいという方に提案していきます」としている。