マルコメ「ダイズラボ」シリーズ39アイテムに到達、2022年秋冬は「ニラもやし炒め」発売
マルコメが2015年から展開している大豆ミート関連ブランド「ダイズラボ」シリーズが、総アイテム数が39アイテムに到達した。「大豆のお肉」の可能性をさまざまなカテゴリーで商品展開することで、「大豆」の可能性を提案し、消費者へのアプローチを拡大させている。
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現在、精肉売場で「大豆のお肉」のトレー販売を展開しており、それがすこぶる調子がいいという。マルコメによれば、「精肉売場で、豚や鶏のミンチと『大豆のお肉』を一緒に販売できれば、どう使っていいのかを消費者にイメージしてもらいやすい。今後も伸びていくジャンルだと思っており、消費者が『大豆のお肉』を欲しいと思った時にすぐ買える環境を作っておかないといけない。見つけやすい売場づくりを行い、今後はもっと露出を増やしていく」とする。
マルコメはダイズラボシリーズのアイテムが多岐にわたることから、売場でのコーナー化を提案しやすい。「惣菜の素」シリーズでは17アイテムをラインアップ。それぞれの総菜に必要な材料と一緒に並べて販売すれば、消費者も作り方や出来上がりをイメージしやすく、販売につなげていける。
今、一番売れている商品はレトルトタイプの「大豆のお肉」だ。トライアル層に人気で、湯戻しや水切りなしでそのまま使える使いやすさが受け入れられている。リピーター層も増加傾向にあり、グラム単価の安い乾燥タイプも根強い人気だという。
まだ市場規模は小さいが、ダイズラボシリーズの2021年度の業績は、全体で68・3%増、レトルト・チルドタイプが67・7%増、乾燥タイプが50・2%増と好調に業績を伸ばしている。
マルコメでは、丸大豆から大豆ミートを生産するラインを昨年増設した。マルコメによれば、「今のところ、ワンストップで、大豆ミートを生産できるのは弊社だけだと認識している。海外情勢の影響で、脱脂大豆などの供給が滞っても、国産大豆を使って『大豆のお肉』を作ることができる。安心安全な品質の『大豆のお肉』を安定供給できることは弊社のセールスポイントのひとつとなっている」と強調する。
「店頭でまず見つけていただいて、『惣菜の素』やトレー販売している『大豆のお肉』を実際に使っていただいて、うちの家族にも好評だったという事実を積み上げていくことで、『大豆のお肉』のファン層を拡大していきたい。認知経路のダントツトップは店内。今後とも、精肉売場や青果売場などで大豆ミートのコーナー化を促していくことで、配荷を上げていきたい」とし、大豆ミートの露出を高めることで、国内の市場規模をさらに拡大していき、国内シェアの確保にも力を入れていきたい考えだ。
2022年秋冬の新製品では、ニラともやしを用意するだけで、簡単に一品が出来上がる「ニラもやし炒め」をリリースした。炒め物とも相性の良いフィレタイプの「大豆のお肉」と家計に優しいもやしを使った家庭料理の定番メニューを発売することで、さらに消費者の生活に寄り添ったメニュー提案で主導権を確保していきたいと考えている。
〈大豆油糧日報2022年8月9日付〉