不二製油、中期計画の基本方針を一部修正、ハラルド社買収などを反映
不二製油は8日、ローリング中期経営計画「ルネサンス不二2017」(15~17年度)の策定内容を発表した。同社では昨年度から中長期ビジョンの実現を目指し、毎年成果を検証しながら経営環境の変化に対応するローリング方式による中計を策定している。
14~15年での△ブラジル業務用チョコレート企業ハラルド社の大型買収の決定△日本市場での特に大豆たん白事業、乳化発酵事業の収益性低下△コーポレートガバナンス・コードの6月施行という変化を踏まえ、基本方針と戦略の一部を修正したもの。最終年度(17年度)の経営目標はハラルド社の計画を含めて算出し、売上高3,300 億円以上、営業利益200億円以上、営業利益率6%以上、ROE8%以上、海外営業利益比率40%以上としている。
昨年度策定の3つの基本方針「グローバル経営の推進・加速」「技術経営の推進・加速」「サステナブル経営の推進・加速」は変更せず、内容を一部修正する。主な修正点は、「グローバル経営の推進・加速」では、ハラルド社買収決定にともない、グローバルでの経営・ガバナンス体制の構築が早急に必要なことから、純粋持株会社化によるグループ本社制の移行を今年10月に予定。グループ本社の戦略機能強化とエリア統括会社への権限委譲により経営のスピードをあげ、新拠点の設立、事業再構築、アライアンスの実施、ハラルド社に続くM&Aの探索強化を図る。(詳細は本紙にて)