小手川全味新会長、全味の活性化とみその需要喚起を主な課題に

全国味噌工業協同組合連合会(全味)は8日、新執行部会見を全中全味ビルで開き、小手川強二会長(フンドーキン醤油社長)と、副会長各氏が今後の抱負を語った。

冒頭あいさつした小手川会長は、「これからの課題は、全味の活性化とみその需要喚起。食の多様化に対応しながら、みそを日本の食文化の中心に据えていただけるような活動に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

和食の無形文化遺産登録など、海外におけるみそへの注目度の高さについては、「海外では日本食の普及が進行し、日本ブランドが非常に好評価を受けている。中国から日本への観光客が増えているが、それは現在、日本の物価が安く、食べる物がおいしい、それから非常にきれいで治安がいいことなどが挙げられる。観光客の増加は円安の影響もあるが、いずれにしても今、日本の物が見直され始めている。現在は海外で作っている日本製よりも、日本で作っている日本製を手に入れたいというニーズが海外では高まっている。ロンドンで高級なレストランに行った時、出てきたのは日本のアサヒビール。それも日本製だった。グラス1杯1,200円もした。日本酒も出羽桜が1本4,800円で用意されていた。これは海外で、日本の物を食べたい、見たい、使いたいというニーズが高まっているからだろう。一番いいウイスキーを注文するとサントリーが出てくる。スコッチウイスキーの本場で、何で日本のウイスキーが出てくるのか。それは人気があるから。日本製の商品が好評価されていることを追い風にして、これからみそ業界も、海外だけではなく、国内でもいかに日本製の良さをPRしていくかが課題になってくる」と述べた。(詳細は本紙にて)