2016年・新年しょうゆメーカーインタビュー④ 正田隆・正田醤油社長

–11月期決算の概要は

まだ確定していないものの、売上げは4.8%増の222億円ほどとなる見通しだ。ただ利益面は横ばい。しょうゆの売上高は2.2%減、出荷量は1.1%減となり、単価が少し下がった。というのは、仲間売り用の生揚げが増えたためで、地方のしょうゆメーカーで醸造を控えるところが出ている。他の業務用は大きな変化はなく、業務用全体では3%増となった。

一方で家庭用の1Lはやはり苦戦している。一昨年、140周年を機に時代にふさわしい優しくて柔軟な丸顔のデザインにしたが、それと販売量はあまり関係ない。価格競争に巻き込まれないようにしているので、量が減るのはしかたがない。特売の回数が減っているのも要因だ。高付加価値の「二段熟成」「丸大豆」などはあまり変化がない。「おちょぼぐち」シリーズや「ぐでたま」など新しく出したものが上乗せになっているが、家庭用だけでは2ケタの減少となった。(詳細は本紙にて)