中小みそメーカー、アイテムの選択と集中が進む-春のみそ特集
みその生産数量は、確実に減少傾向にある。大手みそメーカーは、辛うじて前年を上回って推移している状態だ。そのため、みそ以外の戦略商品を持たない、中小メーカーは厳しい状況が続いており、商品アイテムの選択と集中に乗り出しているところもあるようだ。
東京23区の単身世帯の割合が49%に達した。首都の半分の世帯が単身世帯となり、これに最近の食事形態の変化を加味すると、ひとりで食事する人数は膨大な数にのぼることが推測できる。
今後は質の高い個食タイプの商品開発が求められ、その時々の気分に合わせて、みそや具材が選べるような商品が求められるだろう。
全国味噌工業協同組合連合会がまとめたみその15年の出荷量は、前年比0.9%減の40万9,011tとなり、3,849tのマイナスとなった。1月~3月は前年を上回ったが、6月~8月はオフシーズンにも関わらず、前年を上回って推移した。年間で前年を上回ったのは5回となり、下げ幅が若干緩やかになってきた感じはある。(詳細は本紙にて)