三重特集・地元が誇る有力企業インタビュー、辻威彦・辻製油社長に聞く

辻製油は基幹事業の製油事業(コーン油・菜種油)とレシチン事業で培った抽出、分別精製、発酵技術を組み合わせ、天然資源の有効活用を追求している。地域資源を活用したビジネスの創出にも力を入れており、搾汁後のゆず皮を高度利用した高品質なゆずオイルの生産や、合弁事業としてバイオマスボイラー余剰熱利用型植物工場でのミニトマトの栽培を行っている。今秋、新たな合弁 事業として、ベビーリーフのハウス栽培に着手する計画だ。

新たな商品では、子会社のうれし野ラボが販売するゆず、わさび、しょうがの和のフレーバーオイルが好評で、拡販を図っている。

–前期の業績は。

前期(15年12月期)決算は、主力の製油事業が厳しかった。北米の菜種が、作付時に大幅減産予想だったのが収穫期に増産となり、国内の相場に大きく影響した。高い原料の在庫がまだまだあること、配合飼料向けミール価格の下落が進んでいることから、製品価格を維持しなければならない。

–貴社の近況について。

国内シェアナンバーワンの機能性大豆レシチンを強化している。高級化粧品で新たに採用された。今後も、独自の機能性レシチンを開発し、国内外ともに拡大したい。(詳細は本紙にて)