OECD・FAO世界農産物見通し、今後10年は需給均衡か-農水省レポ
農水省の海外食料需給レポートによれば、OECD(経済協力開発機構)と、FAO(世界食糧農業機関)がこのほどまとめた、世界の農産物市場の中期見通しによれば、今後10年間(16~25年)で食料需要の伸びは徐々に鈍化するものの、食肉、水産物、乳製品などの需要は堅調に増加するとみているが、需給は均衡するため、実質価格はほぼ横ばいで推移するとしている。
同見通しによれば、世界人口の伸びの鈍化と共に、新興国の所得の伸びが鈍化するため、食料需要の伸びは今後10年間徐々に鈍化するとみている。ただ新興国では主食の割合が低下し、食肉、水産品、乳製品の需要や、飼料用の粗粒穀物や大豆たん白の需要は堅調に増加するとしている。(詳細は本紙にて)