テラフーズ 植物代替肉「TMEATメンチカツ用タネ」などの新商品展開、2023年3月に新工場稼働
〈BtoBに注力、ブランドの認知向上を図り、小売販売のステージへ〉
植物由来の代替肉でありながら、肉汁のようなうま味が豊富な「T-MEAT」を手掛けるTERRA FOODS(テラフーズ、神奈川県三浦郡葉山町)が、これまで他社では展開がなかったというメンチカツにスポット当てた「TMEATメンチカツ用タネ」を、業務用向けに発売開始した。スーパーの総菜用に販売する商品としてサンプリングの提供も開始しているという。
最大の特徴は、「冷めても、柔らかくならず、歯応えがある」ことだ。TERRA FOODSの中山アイク社長によれば、「『T-MEAT』の特徴であるジューシーさを維持しながら、独自技術で、冷めても満足感のある歯応えが味わえる商品となっている。試行錯誤の繰り返しで開発には2カ月かかった。配合に加え、ある成分を入れて完成することができた」と自信を覗かせる。
TERRA FOODSの代替肉のラインアップは、「T-MEAT」をベースに、ミンチ、ウインナー、チョリソー、パティなどをそろえているが、来年3月からは神奈川県小田原市に建設した新工場が稼働する計画となっている。月産20tの能力があり、国内向けの商品開発と工業化に注力できる環境が整うとしている。
今後の商品開発では、「T-MEAT」をベースにした「メンチカツ用タネ」のほかに、「和風ハンバーグのタネ」、「餃子のタネ」、「クラフトバーガー用・非成形パテ」などの製造販売を計画しており、BtoBに注力しながら、ブランドの認知向上を図り、最終的に小売販売へのステージへ挑戦していきたいとしている。
〈大豆油糧日報2022年12月16日付〉