ネオがんもどき「ギャンモ」4月3日発売、国産丸大豆使用の“全く新しい大豆食品”/日本ソイフードマイスター協会×エヌ・ディ・シー

「ギャンモ」パテを使ったハンバーガーと肉団子
「ギャンモ」パテを使ったハンバーガーと肉団子

日本ソイフードマイスター協会がプロデュースし、大豆食品の開発・製造会社エヌ・ディ・シー(岐阜県各務原市)が製品化した、新しい大豆食品「GAMMO(ギャンモ)」が4月3日から発売される。

豆腐をベースにミンチの大豆ミートとタピオカを組み合わせたがんもどきを進化させた食品で、肉団子の「ボール」とハンバーガー用の「パテ」の2種類が発売される。
 
使用される大豆は国産のみと定め、使われる大豆ミートは脱脂大豆ではなく、丸大豆を使用している。興味を持った企業は食品素材として「ギャンモ」を使った食品を作ることができ、日本ソイフードマイスター協会としても、「ギャンモ」の普及を最優先に考えている。
 
今後は、この「ギャンモ」を使った餃子や春巻きなどさまざまなメニューに取り入れてもらうことを訴求していく。まずは通販での発売を皮切りに、3月7日から10日まで東京ビッグサイトで開催される「フーデックスジャパン2023」に出展し、取扱業者を募る。一般小売向けの通販はエヌ・ディ・シーの子会社コッチラボからの販売となる。価格は業務用を優先に考えているため、一定した価格は定まっていないとしている。

〈代替肉ではなく、豆腐とフードテックを融合させた全く新しい大豆食品〉

プレス発表会であいさつした、日本ソイフードマイスター協会の池上沙織代表理事によれば、「代替肉としてではなく、日本人が慣れ親しんでいる豆腐製品とフードテックという最新の技術を融合することで、生まれた全く新しい大豆食品となる。『ギャンモ』とはがんもどきから来ている。がんもどきは鶏肉の代替品を示し、元祖代替肉と言える。そこから着想を得て、世界にも広めていきたい思いを込めて、がんもどきをもじって、ギャンモと名付けた」という。

その池上理事の提案を受け入れ、製品化したのが、エヌ・ディ・シーだ。プレス発表会にも参加した市川吉徳社長は、「池上理事から『ギャンモ』の構想を聞いて、これは絶対やらなければいけないと思った。日本発だからこそできる新しい食材ができる。これまで大豆ミートは代替肉という位置づけで製造・販売してきたが、そこから壁を打ち破って新しい世界を築けるのではないかという思いで『ギャンモ』の開発や製造に取り組んでいる」と新しくも懐かしい「ギャンモ」の可能性に期待を込めた。

エヌ・ディ・シーの市川吉徳社長と、日本ソイフードマイスター協会の池上沙織代表理事
エヌ・ディ・シーの市川吉徳社長と、日本ソイフードマイスター協会の池上沙織代表理事

〈大豆油糧日報2023年3月6日付〉