モスバーガー「ソイシーバーガー ~ソイのおさかな風フライ~」発売、グリーンバーガー第3弾、“白身魚のような食感”大豆たん白で再現

モスバーガー「ソイシーバーガー ~ソイのおさかな風フライ~」
モスバーガー「ソイシーバーガー ~ソイのおさかな風フライ~」

モスフードサービスは3月24日、「ソイシーバーガー ~ソイのおさかな風フライ~」を発売する。

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プラントベースフード(PBF=植物を原材料とする食品)を使用した「グリーンバーガー」シリーズ第3弾。一部を除く全国の「モスバーガー」店舗で取り扱う。単品税込490円。7月中旬までの期間限定販売。魚のプラントベースフード商品はモスバーガー初。

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「ソイシーバーガー」は、モスバーガーの人気商品「フィッシュバーガー」をプラントベースで再現したメニュー。フィッシュ風ポーションとタルタルソースは、どちらも原材料に動物由来のもの(肉、魚、卵、乳製品など)を使用していない。

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フィッシュ風ポーションは3種類の大豆たん白を主原料とし、白身魚に近い食感を再現したという。Z世代のインフルエンサーが考えたZ世代向けのプロモーションを展開していき、7月中旬までに50万食の販売を目指す。

安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長は「ソイシーバーガー」のマーケティング施策として、PBF拡充と食の多様性の対応、社会的価値+α(おいしさ)、Z世代が考えるZ世代向けプロモーションという3つの体験価値を挙げた。

モスフードサービス・安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長
モスフードサービス・安藤芳徳上席執行役員マーケティング本部長

「グリーンバーガー」は2020年3月に第1弾を発売し、既存の「グリーンバーガー〈テリヤキ〉」は、2022年の1年間で約130万食を販売した。「モスバーガーで一人前の商品となるには200万食以上でなければいけない」とした上で、「この2年間、環境にやさしい商品開発、おいしさをクリアしてもなかなかうまくいっていないので、新しい世代にこの文化をけん引してもらいたい」と述べた。

体験価値の1つ目のPBFについては、モスフードサービスの商品開発にも参加している管理栄養士の安中千絵氏が説明した。動物性と植物性の食品をバランス良く摂取することが大事であることや、乱獲による海洋資源の減少などから、水産資源を保護する必要性について触れた。

モスバーガー「グリーンバーガー〈テリヤキ〉」「ソイシーバーガー ~ソイのおさかな風フライ~」
モスバーガー「グリーンバーガー〈テリヤキ〉」「ソイシーバーガー ~ソイのおさかな風フライ~」

食文化の面では、日本人は昔から精進料理などPBFを食べてきており、豆腐や納豆、油揚げなど、PBFをおいしく摂ることも育んできたと説明した。「ソイシーバーガー」については、「魚のフライよりもおいしいと思ったが、日本の食文化の脈々と受け継がれてきているPBFをおいしく食べる力が生かされた商品だと思う」と紹介した。

2つ目のおいしさだが、安藤本部長はフィッシュ風ポーションについて、食品加工メーカーに協力を仰ぎ、「3種類の大豆たん白を使うことで、繊維が一方向に流れているような白身魚のような食感を再現した」と説明する。

味付けは、塩と植物性の調味料、少量のスパイスを加えている。タルタルソースは卵を使用しない代わりに食用油を用いて、卵使用のものと遜色ないコクとうま味を再現した。従来のグリーンバーガーと同様、グリーンバンズは豆乳クリームをバター状にして加えてしっとりとした食感を出し、ほうれん草ピューレーを練り込んでいる。

〈他のバーガーにはない新しい魅力打ち出す、カニカマなどのように食材として確立〉

3つ目のZ世代が考えるZ世代向けのプロモーションは、Z世代の6人のインフルエンサーが「Influencerz’」としてプロジェクトを進め、ネーミングや「#あなたは幸せな嘘に騙される」というキャッチコピーも考えたという。

メンバーの武藤菜々氏は、「周りのZ世代にアンケートを行うと、モスバーガーを知っている人は100%だったが、月1回以上利用するのはわずか6.6%だった。グリーンバーガーを知っていた人は25%だったが、写真を見せると84.2%は興味があると答えた。まずは認知を拡げることが重要だと実感した。『ソイシーバーガー』がPBFであることよりも、おいしくさっぱり食べられるという他のバーガーにはない新しい魅力を打ち出していきたい」と語った。

ネーミングの由来について岡本将人氏は、「代替食品ではなく、カニカマやシーチキンのように、代替食品だけれど他の食材として確立していきたいという思いを込めた」と述べた。

キャッチコピーについて、考案した聖秋流(せしる)氏は、「大豆と聞かされていても食べた時に魚だと思う。騙されたとはならない。自分のメリットにつながり、このような幸せな嘘はないのではないかと考えて思いついた」述べた。

〈大豆油糧日報2023年3月17日付、一部改稿〉

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