フジッコ黒豆「丹波黒育成体験プログラム」実施、親子で苗植え体験、手作業による丹波黒選別も
フジッコは6月10日、兵庫県丹波篠山市内の圃場で丹波黒黒豆(以下、丹波黒)の苗植え体験を実施し、多数の応募があった中から親子17組34人を招待した。
フジッコは丹波黒について学ぶ「丹波黒育成体験プログラム」を今回の苗植えを皮切りに、土寄せ(7月8日)、黒さや(枝豆)の収穫(10月14日)までの農業体験と、穫れたての新豆を味わう会(12月16日)をセットにして実施する。老舗豆類卸小売業者である小田垣商店(丹波篠山市)の全面的な協力を得て実現した。
丹波黒は、黒豆の中でもとりわけ粒が大きく、ふっくらと柔らかく、食味が良いと言われる。この黒豆を使用した「おまめさん丹波黒黒豆」は、フジッコのロングセラー商品だ。丹波黒の生育過程を体験してもらうことで、自然の恵みや生産者への感謝の気持ちを養い、また国内産の素晴らしさを実感してもらうことで自給率向上への意識につなげる。
当日は天候に恵まれた中、講師を務めた田村隆弘さんをはじめとする小田垣商店のスタッフや、フジッコのスタッフのサポートを得ながら、親子は丹波黒の苗植えを楽しんだ。丹波黒は粒が大きく育つ品種特性から、50cm間隔と広くとって苗を植える。田村さんは「育つのを楽しみにしてほしい」と話した。
小田垣商店に移動後、「隊員」の任命式が行われ、オリジナルバッチ付きの帽子を子どもたちにプレゼントした。同社スタッフによる丹波黒の生育過程の説明や、フジッコのスタッフによる豆の授業が行われた。また、丹波黒の手作業による選別体験が行われ、子どもたちは作業に没頭、「楽しい。一生やれる」という声があがるなど、心をつかんだ。
昼食として、丹波篠山市でプラントベースメニューを展開する古民家カフェ「サンライスキッチン」の弁当と、小田垣商店が用意した丹波黒の煮豆が振舞われた。
〈大豆油糧日報2023年6月14日付〉