納豆に関する意識調査2023実施、喫食頻度は2021年調査から大きく変化せず/納豆連

全国納豆協同組合連合会「納豆購入時の重視点」調査
全国納豆協同組合連合会「納豆購入時の重視点」調査

全国納豆協同組合連合会(納豆連)は2023年6月に、全国の各世代の男女2,000人を対象に、インターネットで納豆に関する意識調査を実施した。

調査の結果、納豆の食頻度について最も高かったのは「2~3日に1回」で22.1%だった。次いで「毎日」(18.9%)、「全く食べない」(16.2%)、「1週間に1回くらい」(14.1%)と続き、2021年6月の調査から大きな変化は見られなかった。

納豆の食頻度の増減について、「非常に増えている」は6.2%、「増えている」は15.1%だった。その理由として健康効果(51.4%)が半数以上で、豊富な栄養素(43.0%)、発酵食品(41.3%)、価格(33.5%)と続き、価格の安さについても2021年調査(35.3%)に近い回答を得られた。

しかし、「納豆を他の食材とともに調理して食べる頻度が減った理由」に対する回答の内「価格が上がっているので」(15.1%)については、2021年の調査の6.4%を大きく上回り、「納豆の値上げの影響を感じさせる」(納豆連)と分析する。また、購入する納豆の価格帯については、100円未満の層が減少し購入価格自体は上がった。

納豆購入時の重視点で最も高いのは「価格」で62.4%だった。次いで「納豆の種類(大粒・小粒など)」(40.8%)、「日付が新しいこと」(37.5%)、「メーカー」(30.3%)と続いた。「価格」に関しては2021年(57.0%)と比較した場合、購入時に重視するポイントとして回答する割合が増えていることが分かった。

今回の調査から、納豆の購入価格は上昇し、値上げによる買い控えの意識は確認できるものの、定量的なデータでは喫食頻度の大きな変化は表れていないことが分かった。

納豆連では、消費者の納豆への期待値(おいしさや健康さなど)は依然として高く、結果として昨今の食品値上げによる影響は限定的だと推測している。そのほか、納豆連のホームページにて「納豆の食べ方」、「家庭で試したことのある調理法」、「納豆の好み」といったデータの年代別、地域別など詳細の調査報告を公開している。

◆全国納豆協同組合連合会

〈大豆油糧日報2023年7月11日付〉

媒体情報

大豆油糧日報

大豆と油脂・大豆加工食品の動向を伝える日刊専門紙

大豆油糧日報

大豆から作られる食用油や、豆腐、納豆、みそ、しょうゆを始めとした日本の伝統食品は、毎日の食卓に欠かせないものです。「大豆油糧日報」では、発刊からおよそ半世紀にわたり、国内外の原料大豆の需給動向、また大豆加工食品の最新情報を伝え続けております。昨今の大豆を巡る情勢は、世界的な人口増大と経済成長、バイオ燃料の需要増大により、大きな変化を続けております。一方で、大豆に関する健康機能の研究も進み、国際的な関心も集めています。そうした情勢変化を読み解く、業界にとっての道標となることを、「大豆油糧日報」は目指しています。

創刊:
昭和33年(1958年)1月
発行:
昭和33年(1958年)1月
体裁:
A4判 7~11ページ
主な読者:
大豆卸、商社、食用油メーカー、大豆加工メーカー(豆腐、納豆、みそ、しょうゆなど)、関係団体、行政機関など
発送:
東京、大阪の主要部は直配(当日朝配達)、その他地域は第3種郵便による配送 *希望によりFAX配信も行います(実費加算)
購読料:
3ヵ月=本体価格29,700円(税込)6ヵ月=本体価格59,044円(税込)1年=本体価格115,592円(税込)