コバヤシ、PSP納豆容器の重量を5%軽量化、地球環境に配慮した製品に注力目指す
プラスチックの総合メーカーのコバヤシ(東京都台東区)は、PSP(発泡スチレンシート)納豆容器の重量を約5%軽量化した。
コバヤシによると、納豆容器の多くはPSP(発泡スチレンシート)から成形されているという。昨今、SDGsや環境保護活動の重要性が日々増していく中で、プラスチックの総合メーカーができることはないか考えたことが軽量化の背景となっているという。
PSPシートは、気候や温度に影響を受けやすい性質を持っている。そこで、年間を通して安定して製造できるようにするため、納豆製造会社の製造テストに重点を置き、開発に2年以上の時間を費やしたという。
試行錯誤の末、長年培ってきた納豆容器の生産技術とシートメーカーの全面協力により、「今までと見た目は変わらず、重量だけを変えることで、軽量化の限界を突破した製品として誕生した」(コバヤシ)と話す。同社は、今後も樹脂使用量およびCO2排出量削減を実現させた地球にやさしい製品として、「SL(スーパーライト)」シリーズの販促に注力していく。
コバヤシは、今後の展望について、「年間数十億個もの納豆容器が使用される日本において、この約5%の小さな軽量化が地球環境保護への大きな一歩となることを願っています。引き続き地球環境に配慮した製品の開発・販促に注力していく」とコメントしている。
〈大豆油糧日報2023年11月9日付〉