粉末にはない生みそ本来の風味「顆粒みそシリーズ」/マルコメ【食品産業技術功労賞】
顆粒みそシリーズは独自製法で、粒状に整える賦形剤を使わず、だし入りみそを100%顆粒にすることに成功している。顆粒みそは200gで生みそ400g分に相当し、みそ本来の本格的な風味が楽しめる。みそと具材を別にフリーズドライ加工することで素材本来の持ち味を生かした。顆粒は粉末と異なり、吸湿しづらくダマにならないことも特長のひとつとなっている。
みそ汁やみそ料理はもとより、サラダやパスタなど和洋中さまざまな料理に使える。即席みそ汁はサッと溶けて手も汚れず、ゴミが少ないトレーレスを実現した。
2022年度実績では、顆粒全体で前期比158.1%と大躍進。
多食シリーズとして、お徳用シリーズを5品ラインアップし、「あおさ」は風味豊かな国産を使用。昆布だしが、あおさの風味を引き立てる。「しじみ」は、お椀1杯にしじみ100個分(37mg)のオルニチンを含み、貝だしのうまみが味わえる。「揚げなす」はジューシーな食感と、みそのバランスにこだわった。「野菜」はキャベツ、ほうれん草、にんじんの彩りとボリューム感が好評で、「たまねぎとん汁」は豚肉のうまみとたまねぎの甘みが楽しめる。
この「顆粒みそシリーズ」は、第53回 食品産業技術功労賞「商品・技術部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉