野菜で驚きのあるプラントベースフードを追求/カゴメ【食品産業技術功労賞】
カゴメは、野菜の知見を生かした新しい食の選択肢として、PBF(プラントベースフード)商品を家庭用・業務用・通販で展開している。
自社商品では、インバウンド需要の伸長に伴うニーズに応えて、ヴィーガン認証(NPO法人ベジプロジェクトジャパン)を取得したパスタソース・カレーを主体とするレトルト食品「プラントベース」シリーズを業務用で発売。近年では一般小売店に販路を拡大している。
さらに、PBFブランド「2foods」を展開するTWO社と2021年春に業務提携契約を締結し、一年後の2022年春にはニンジンと白インゲン豆を原料にした、独自の野菜加工技術によるプラントベースエッグ「Ever Egg(エバーエッグ)」の冷凍タイプを共同開発・発売した。2023年春には取り扱い便利な常温タイプを発売、インバウンド需要や食制限のある方に支持され注目度は高まっている。
2022年秋には通販ブランド「SOVE(ソブ)」を新たに立ち上げ、第一弾商品として大豆と野菜のシリアルを発売している。
カゴメのプラントベースフード事業展開は、第53回 食品産業技術功労賞「マーケティング部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉