辻製油、三重県の食材を全国へ「みえどれシリーズ」【食品産業技術功労賞】

辻製油(三重県松阪市)は地域の第一産業などと連携したアグリ事業(房どりミニトマトの生産・販売など)や地域産品の活用を進め、地域に貢献してきた。
新たに三重県産の食材を活かした“三重採れ”のドレッシングを開発し、みえどれシリーズとして2023年春に発売。全国のスーパーを中心に、EC販売、一部輸出も行っている。計画数値を上回り、順調に推移している。
ラインアップは、「マイヤーレモン」「ゆず」の2品。「マイヤーレモン」には、三重県御浜町・紀北町で採れたマイヤーレモンの果汁を20%以上使用している。マイヤーレモンは三重県が生産量日本一を誇る柑橘だ。「ゆず」は、辻製油、三重大学、自治体などが進める「三重ゆずプロジェクト」によるゆず果汁を使用。やさしい酸味と軽やかな香りが特徴だという。果汁は御浜町で搾汁している。いずれも、サラダ以外の料理にも使え“汎用性が高い”。
2024年春には、あおさを使った商品を発売する予定で、品揃えを拡充する。
この「みえどれシリーズ」は、第53回 食品産業技術功労賞「地域創生部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉