ハナマルキ「すぐ旨カップ」からオートミール3品を3月1日発売、年間100万個の販売を計画、からだに嬉しいシリーズ「減塩野菜4食」も
ハナマルキは1月15日、「2024の春新商品」を都内で開き、すぐ旨カップシリーズに追加したオートミール3商品と、からだに嬉しいシリーズに追加の「減塩野菜4食」1品を3月1日に発売することを発表した。
オートミールでは、「かきたま」「海苔わさび」「鶏白湯」の3つのフレーバーをそろえ、年間販売目標は、3つで100万個を掲げている。
国内オートミールの市場規模は3年前の約6倍(123.8億円)にまで成長しており、今後もさらなる拡大が予測できることから、新商品を投入することになったとする。
製品特徴は、フタを開けてお湯を注ぎ約1分で出来上がり、欲しい栄養素(食物繊維や鉄)を手軽に摂取できるほか、ハナマルキ独自のブレンドだしを使用していることなどが挙げられる。
ハナマルキの平田伸行マーケティング部部長も「これまで蓄積してきた即席みそ汁のノウハウを使い、飽きない味わいにこだわった。スープの味わいに関しては、商談でも高い評価を得ている」と話す。
同商品の食シーンは、朝、昼、晩、夜食が想定され、ターゲットは学生から50代・60代までを想定しており、罪悪感がなく、ヘルシーでタイムパフォーマンスの高い商品として訴求していくとする。
プロモーションでは、「とにかく食べてもらわないとこのおいしさを理解していただけないので、サンプリングは考えている。また、フレーバーの拡充も考えており、『すぐ旨カップ』シリーズの認知度をさらに上げていきたい」と語った。
からだに嬉しいシリーズでは、「減塩野菜4食」の追加を機に、シリーズのパッケージもリニューアルした。にんじん、長ねぎ、小松菜といった3種の野菜が入っており、1食でレタス1/2個分の食物繊維2.5gが摂れる。また、同シリーズの「しじみ」と比較して塩分を25%カットしており、塩分を控えつつ野菜をしっかり食べて、不足しがちな食物繊維を手軽に摂れることが大きな特徴となっているとした。
〈「追いこうじみそ」好調、4月にテレビCM放映し、勢い継続を後押し〉
平田部長は、最近のみその販売動向についても話した。「『追いこうじみそ』の販売が好調で、2023年10月からの販売が良く、その勢いを継続させるために、2024年4月にテレビCMを放映する計画だ。即席みそ汁の『追いこうじみそ汁』との相乗効果も考えられ、即席みそ汁の販売伸長も期待している」とした。
2023年8月に立ち上げた「ハナマルキ醸造麹研究室」では、農林水産大臣賞受賞「田舎みそ」を第1弾商品として発売し、第2弾商品として、「『塩こうじチーズ』を発売することをお伝えしたが、3月11日に『塩こうじチーズ』を発売することが決まった。あるイタリアンレストランとコラボレーションを考えており、そこで記者発表会と試食会を行う予定となっている」という。
また、業務用「熟成こうじパウダー」を販売しているが、「国内外で引き合いが強い。かなり期待ができると当社では捉えている。現在1kgタイプしかないが、小分けした50gサイズを作って販売していこうと考えている。今後は業務用として認知度が上がるように、プロモーションも仕掛けていく」と話した。
〈大豆油糧日報2024年1月17日付〉