日本アクセス「東日本春季フードコンベンション2024」開催、豆腐関連ではさとの雪食品「生で食べる贅沢濃密絹しぼり」やアサヒコ「焼豆腐バー焦がし醤油」など
日本アクセスは1月17日~18日、「東日本春季Food convention 2024」をさいたまスーパーアリーナで開催した。
豆腐関連では、大豆の産地や製法にこだわった特別感のある豆腐や、手間をかけずに食べられる簡便な総菜系の新商品が紹介されたほか、油揚げの使用用途拡大、こうや豆腐の需要喚起に努める企業が見られた。
さとの雪食品は、3月7日発売予定の新商品「生で食べる贅沢濃密絹しぼり」と「花ざぶとんふんわりお揚げ」、季節商品の「冷六」などを紹介した。
「生で食べる贅沢濃密絹しぼり」は、何もかけずそのまま食べておいしい豆腐を目指した商品だ。通常はパックに水と豆腐を入れてボイルするところ、水を入れずにボイルする「絹しぼり製法」を採用している。使用している豆乳は濃いめでありながら、口当たりがザラザラせず、すっきりとした味わいに仕上げた。
「花ざぶとんふんわりお揚げ」は、同社の「大名揚げ」よりさらに大きく、分厚い油揚げだ。国産大豆を使用し、膨張剤や消泡剤が不使用となっている。食べ応えがあり、メーンのおかずとして使える点を訴求する。
油揚げは50代以降の女性が喫食することが多いこともあり、パッケージデザインは華やかさを意識した。
「冷六」は、個食化が進んでいることを背景に、「鍋八」の半丁タイプの評価が高かったことから、「国産大豆冷六半丁」(175g)を新発売する。豆腐の表面が波形のためしょう油が絡みやすく、包丁も使わずに済む。
さとの雪食品では、油揚げを鍋に入れる提案も併せて行った。汁含みが良いため、つゆの味を楽しみたい時にお勧めだという。油揚げは凍らせて保存することもできるため、使い勝手の良さも訴求していく。
〈アサヒコは「大豆のお肉焼肉」をタマネギ入りに、外食や給食の分野に拡販予定〉
アサヒコは、「TOFFUPROTEIN」シリーズを中心にアピールした。このうち「大豆のお肉焼肉」は刷新し、タマネギ入りとなる。業務用では、「大豆のお肉」を外食や給食の分野に拡販する予定だ。同社は、「お肉としてでなく、大豆加工品として流通させたい。臭いが強くないので、口内に臭いがあまり残らないなど、『大豆のお肉』だからこその良さもある」と話す。
「豆腐バー」からは、「焼豆腐バー焦がし醤油」と「きんぴら大根」を新発売する。「焼き豆腐バー」は、甘めのしょうゆを塗り、バーナーで焼き目を付けた。「きんぴら大根」は、具材入りの「豆腐バー」の好調を受け、新たに投入された。具材入りは、パッケージを剥いてそのまま食べられる簡便性が支持されているという。切り干し大根やニンジンを入れた甘めの味付けとした。
また、パッケージ上部に穴を開け、フックで吊り下げて陳列できるよう刷新する。このリニューアルにより、下段だけでなく、上段にも陳列できるようになる。パッケージが見やすく、傷みにくいという利点もある。
「大山阿夫利」では、北海道産大豆を使用した「大山阿夫利絹北海道大豆」、「同木綿北海道大豆」を新発売する。展示会では、国産大豆使用の「大山阿夫利」と食べ比べる試食を実施した。
いずれの新商品も3月11日の発売を予定している。
〈大豆油糧日報2024年1月29日付〉