豆乳2023年生産量は1.2%減の39.8万kl、無調整豆乳は過去最高12.8万klを記録、10~12月期は無調整豆乳と果汁入りが前年を上回り回復傾向に
日本豆乳協会がまとめた2023年(1~12月)の豆乳生産量によれば、前年同期比1.2%減の39万8,485klとなった。
品目別では、無調整豆乳は前年同期比1.6%増の12万8,330klと引き続き増加傾向にあり、過去最高を記録した。調製豆乳は6.4%減の19万1,187kl、果汁入りは0.6%増の1万5,953kl、コーヒーや紅茶などのフレーバー系(その他)は10.9%減の4万9,738klとなった。
主に業務用の豆乳であるその他のカテゴリーにおいては、5.7%減の1万3,277klと、引き続き低迷している外食需要の減少によるものとする。なお出荷量は、生産量と同様の傾向を示している。
四半期で見ると、10~12月期は、無調整豆乳は前年同期比7.4%増の3万4,336kl、果汁入りは前年同期比6.2%増の3,839klと、2つのカテゴリーが前年を上回り回復傾向にある。一方、調製豆乳は5.6%減の4万9,522kl、フレーバー系(その他)は4.5%減の1万2,131klと前年を下回った。その他のカテゴリーは9.4%減の3,246klだった。
2023年の豆乳市場は、他の食品・飲料類と同様に、外部環境の変化や価格改定の影響を受けた市場環境だったものの、ほぼ前年の数値を維持した。加えて、豆乳愛飲者や料理需要の多い無調整豆乳と果汁入りにおいては大きな伸びを見せた。
これらの要因について日本豆乳協会は、ヘビーユーザー層が増加し、新規ユーザー層を取り込んだと推測している。特に無調整豆乳は、砂糖などの甘味料などを使用しておらず、大豆たん白やイソフラボンを手軽に摂取することができるため、健康意識が強い消費者の需要が高まっているとの見方を示す。
〈大豆油糧日報2024年2月9日付〉