ハナマルキ「減塩液体塩こうじ」発売、通常タイプとの両方で売上2ケタ増狙う、アンバサダーに料理家・リュウジさん起用
ハナマルキは7月9日、家庭用新商品「減塩液体塩こうじ」(通常タイプに対し50%減塩)の発売と、液体塩こうじアンバサダーにSNSやYouTubeを含めた総フォロワー数1,020万人を超える、料理研究家のリュウジさんを起用することを発表した。
「液体塩こうじ」の売上目標は、「液体塩こうじ」とその減塩タイプの両方で、前年比2ケタ増を目指すとしている。リュウジさんとのタイアップでは、レシピ考案やYouTubeでの動画公開に加え、消費者キャンペーンにおいてもコラボレーションしていくとした。
冒頭あいさつした平田伸行取締役マーケティング部長は、「液体塩こうじ」の特徴である、酵素の働きで肉や魚などの食材のうま味を増強し、やわらかく、臭みを抑え、ジューシーに仕上げるといったことなどを改めて説明し、粒タイプの「塩こうじ」や「液体塩こうじ」を含めた塩こうじ事業の売上が、10年で3倍に成長していることなどを紹介した。また、首都圏や近畿では、同社塩こうじ商品の売上累計額がシェアナンバーワンであることも付け加えた。
新商品に関しては、粒タイプの「減塩塩こうじ」が売上前年比30%増と好調であったことを受け、業務用では「減塩液体塩こうじ」を2016年から発売していたが、今回、家庭用においても発売することを決定したという。
平田部長によれば、「酵素の力はそのままで、塩分が従来の『液体塩こうじ』と比較して50%減としている。9月1日から発売した。塩分を抑えて、うま味が感じられる。塩分が抑えられるので、他の調味料と合わせてアレンジがしやすくなる」という特徴を指摘した。
また、通常の「液体塩こうじ」はさまざまな調味料との相性が良く、ごま油やオリーブ油とも良く合うとし、その場合、業務用では塩分が気になるシェフが多かったことから業務用では先行して「減塩液体塩こうじ」を投入。家庭用においても、他の調味料と合わせて使うといった用途提案を展開していく時に、減塩ニーズが高まってくることが予想されることから、今回の販売に至ったとする。
〈「奇跡の塩こうじ唐揚げ」紹介、「液体塩こうじ」で専門店の味、減塩は使い方無限大に〉
トークセッションでは、リュウジさんがこれまで、「液体塩こうじ」を知らなかったことや、使ってみたところ、「めちゃくちゃ、使いやすかった」と絶賛した。
リュウジさんは、「僕のレシピは簡単なのが多い。粒タイプだと、自分のレシピには合わないと思って、塩こうじには手を出していなかった。『液体塩こうじ』は簡単にどんなレシピにも使いやすく、僕のYouTubeチャンネルのユーザーにもささるのではないかと思った。今回、『奇跡の塩こうじ唐揚げ』を紹介させていただくが、『液体塩こうじ』にはいろいろな可能性があると感じており、ラーメンでは華やかな香りとうま味を付けてくれる。減塩タイプは塩味が弱いので、風味とうま味が残り、しょうゆと『減塩液体塩こうじ』という組み合わせも可能になる。通常の『液体塩こうじ』を単体で使ってしまうと、塩味が強いので、1本で味付けが完了してしまう。減塩はみそやしょうゆなどの組み合わせなど、無限大に使い方が広がっていくと思った」とした。
また、「『奇跡の塩こうじ唐揚げ』ではニンニクやしょうゆを使わず、『液体塩こうじ』のうま味に頼り切って作った。専門店のような味わいになる。僕の自信作」と再度絶賛した。
〈大豆油糧日報2024年7月10日付〉