「2024年は反転攻勢の年に」ベストセラーではなくロングセラーを作る/日本豆乳協会
日本豆乳協会は9月10日、都内で記者発表会を行い、同協会の広報活動の進捗に加え、加盟企業であるキッコーマンソイフーズ、マルサンアイ、ふくれんがそれぞれ秋冬の新商品やプロモーションについて説明した。
冒頭、山﨑会長があいさつし、「順風満帆だった豆乳業界が、この3年間、厳しい環境下で売上を落とした。このようなことは過去にもあったが、2003年頃の生産量と比較して約4倍に増えている」とし、「2024年は豆乳業界としても反転攻勢の年にしたい」と意気込んだ。なお、直近の24年4~6月生産量は、3年ぶりに前年を超えている。また、「われわれはベストセラーではなく、国民に長く愛されるロングセラーを作りたい」とし、「絶えず豆乳の価値を愚直に追求しながら、おいしいと喜んでもらえる豆乳を作り続けたい」と述べた。
同協会の活動進捗を大島広報部会長が説明した。観光地とタイアップする「観光地キャンペーン」は、箱根小涌園ユネッサン小涌園ホテルと協働する。豆乳風呂の開設、豆乳魅力発見コーナーの設置、豆乳を使ったドリンクや料理の提供、サンプリングや販売などを行う予定だ。
「豆乳×飲食店キャンペーン」については、ポトマックが運営している和風パスタ店「こなな」と協働し、全国18店舗で豆乳を使ったメニューの提供や、各種豆乳に関する資料の配布を行う予定だ。いずれも10月から1カ月間の実施となる。
〈プレゼントキャンペーンや、豆乳鍋や離乳食の提案、カフェコラボ、レシピコンテストなど展開〉
各メーカーの下期施策について、キッコーマンソイフーズでは、牛乳と同等のカルシウムを含む「豆乳+カルシウム」を9月23日から、「豆乳飲料 きなこ」を9月30日から新発売する。
10月12日「豆乳の日」に向けた販促は、10月1日から「シナモロールとみつけよう!推し豆乳キャンペーン」を実施する。現在デジタルマーケティングや体験施策などを準備中だ。
下期施策は「TT鍋」で鍋シーズンを盛り上げる。「TT鍋」とはT(豆乳)をT(投入)する鍋のこと。豆乳鍋を手作りする提案や、市販の鍋つゆに豆乳を追加することで味変できることを訴求していく。
マルサンアイの新商品では、「ひとつ上の豆乳 豆乳飲料 抹茶 200ml」、機能性表示食品の「トリプル対策この一本 豆乳飲料 200ml」を9月1日に発売した。
秋プロモーションでは、10月12日まで電気鍋などが当たるプレゼントキャンペーンを実施中のほか、10月14日から11月5日までギフトカードが当たるキャンペーンを実施する。また10月12日から、タレントの小高サラさんを起用したウェブ動画、グラフィックを制作し、TverやYouTube、LINE、Instagramなどで配信する。さらに、10月24日に都内で実施する雑誌社主催の「ファンPARTY 2024」でブースを出展し、サンプリングを配布する。
そのほか、豆乳のレシピサイトに加え、豆乳の離乳食を提案するホームページ、8月にリニューアルオープンしたオウンドメディア「Soyana」などを紹介した。
ふくれんの秋の新商品では、国産原料にこだわった「豆乳飲料きなこ 200ml」を発売する。
プロモーションでは、はがき応募形式のプレゼントキャンペーンを実施する。また、2023年3月からInstagramを開設し、豆乳アレンジレシピを発信するほか、毎月プレゼントキャンペーンを開催している。
「豆乳の日」に係る施策では、福岡の人気カフェ5店舗とコラボし、ふくれんの豆乳商品を使ったオリジナルメニューを10月1日から31日までの期間限定で提供する。Instagramとのキャンペーンも同時開催予定だ。コラボする店舗は、「AIMAI」「オオカミの口」「ON SUGAR」「STEREO COFFEE」「neshigan」。
さらに、北海道文教大学と共同で、おからを液状タイプにした業務用食材「大豆ファイバー(液状)」を使用した料理のアイデアを募集する「食とSDGsレシピコンテスト 2024」を開催する。
〈大豆油糧日報2024年9月13日付〉