USSECとコラボ、SSAPマーク付き豆腐バーと納豆の試食イベント/セブン&アイ・ホールディングス
セブン&アイ・ホールディングスは10月16~18日にかけて、横浜市泉区の「イトーヨーカドー立場店」で、アメリカ大豆輸出協会(USSEC)とコラボし、環境や認証マークについて情報発信するイベントを行った。USSECが展開するサステナブルな認証を証明するSSAP(アマリカ大豆サステナビリティ認証)マークを付けている「セブンプレミアム」の「豆腐バー」2品(「おからと枝豆の豆腐バー」「枝豆とひじきの豆腐バー」)と納豆「うま味極小粒」の試食やメニュー提案を行い、大豆アニメ「SOYSTORY~ソイとだいずな仲間たち~」のダイジェスト版を放映した。SSAP認証について説明した冊子やノベルティも配布し、好評だった。
同社は10月をグループの「秋の環境月間」として、「セブンプレミアム」の環境に配慮した商品や取り組みについて、特設ページで訴求している。10月に環境や認証マークを発信する店頭イベントは昨年から開始した。その狙いについてサステナビリティ推進部の小山遊子統括マネジャーは、「実りの秋ということで、食品を中心に実施し始めた。持続可能な調達について商品面での訴求として、認証マークのついた商品を消費者に知ってもらうため」と述べる。
小山統括マネジャーは、「消費生活アドバイザーに来店客の声を拾ってもらうと、こういった認証マークを知らなかったという声を毎回もらう。まだまだ消費者に届いていない。今回、USSECから声をかけてもらい、消費者に伝えるイベントとして、試食や動画を流すアイデアをもらった」とコラボ経緯について説明する。
イベントは初日から好評だったようで、「米国農家が一緒懸命に作ったと説明でき、『豆腐バー』や納豆を買ってもらった人も多かったと聞く」と手ごたえを得ている。2023年は単品の試食だったが、今回は食べ比べできるようにしたため、説明できる時間も長く取れたとしている。通常の納豆や豆腐売場でも、SSAPマークについて紹介するPOPを掲示した。
立場店で行った理由は、調理実演できるコーナー「クッキングサポート」の強みが生かせ、より商品を知ってもらうためだという。オリジナルレシピを紹介し、納豆を使った「もずく和え」や「めかぶ和え」「納豆キムチチャーハン」といったレシピも提案していた。
〈オリジナル商品で持続可能性担保された材料100%使用目標、他の大豆商品も付与検討〉
同社グループ一丸となって取り組む「GREENCHALLENGE2050」のテーマの1つとして、オリジナル商品で使用する食品原材料については、2050年までに持続可能性が担保された材料を100%使用することを目標に掲げている。小山統括マネジャーは認証マークの付与について、「オリジナル商品と中食で増えており、GAP認証の野菜を使った総菜も販売している。認証マークの付いたオリジナル商品を増やすとともに、それを使った総菜を増やしている」とする。「最初は水産からスタートし、野菜は農家の顔が見えるGAP認証を取得した。加工食品も品ぞろえしたいと思っていた時にSSAPを知った」と振り返る。「大豆や卵は原料として幅広く使っている」と、他の大豆商品に付与することも検討しているとする。
イトーヨーカ堂とヨークは地域に店舗を構え、地域密着で営業している。「地域自体がサステナブルになるように、未来世代への環境教育や環境活動を推進していく」と述べる。
〈大豆油糧日報2024年10月23日付〉