国産大豆の消費拡大に貢献/おとうふ工房いしかわ「おからクランチ大豆ミート」【食品産業技術功労賞】

第54回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞
第54回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞

おとうふ工房いしかわの「おからクランチ大豆ミート」は、おからと脱脂大豆で作った国産100%の大豆ミート。脱脂大豆は溶剤抽出ではなく、圧搾したものを使用したことで、大豆の風味が感じられる。

おからは、自社で豆腐を製造する際に出るおからを、自社工場で全量乾燥して使用している。

特徴は、一般的な大豆ミートと比べて大豆の青臭さが抑えられていることだ。煎り大豆を思わせる香りとなっている。

加えて、おからを入れたことで、サクサクとした軽い食感となった。食べた際にほぐれやすく、口内に残りにくい。

調理が簡単なのはもちろん、そのままでも食べられる。代替肉としてだけでなく、クルトンやグラノーラなどとしても使え、メニューが幅広い。同社でも、同商品と同じ大豆ミートを使用した佃煮などを発売している。

さらに現在、就労継続支援事業所で作業する人の工賃を上げるため、「夢見るグラノーラ」という取り組みを行っている。共通の商品パッケージデザインを作ることで、商品開発のハードルが下がり、販売に参画しやすくなるという内容だ。

「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。

「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)

▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹

〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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