「SOIA SOIYA」第2弾チャーシュー風醤油味、「焼きシリーズ」にからあげ粉/昭和産業

「HMSPチャーシュー風醤油味」
「HMSPチャーシュー風醤油味」

〈内食の頻度や需要が伸長するチャンス、時短ニーズに加えタイパを意識〉

昭和産業は2月から、業務用の植物性食材ブランド「SOIA SOIYA(ソイアソイヤ)」の第2弾商品として、「HMSPチャーシュー風醤油味」を新発売する。3月1日発売の家庭用新商品は新商品2品、リニューアル品2品を発売する。

累計販売個数250万個を突破した「もう揚げない!!焼き天ぷらの素」は、少ない油で簡単に調理可能なことが一目で伝わるようにパッケージを刷新する。「もう揚げない!!焼きからあげの素」をラインアップに加え、「焼きシリーズ」として展開していく。時短やタイムパフォーマンス(タイパ)のニーズに応える「スフレチーズケーキミックス」を発売し、同じコンセプトの「フィナンシェミックス」は、おいしさをさらに向上させた。

昭和産業 山口龍也取締役常務執行役員
昭和産業 山口龍也取締役常務執行役員

2月7日に千代田区の本社で春夏新商品発表会を開いた。山口龍也取締役常務執行役員は、物流費をはじめとしたさまざまなコスト上昇や、国内外で不透明感が高まっている環境に触れた上で、「昨年は消費者に向けた販売促進を強化した年だった」と振り返った。

「魔法シリーズ」はラインアップを強化し、アバンギャルディとコラボした販促施策を実施したことで、「物量、金額とも2ケタ増となり、確実に消費者の認知が進んでいる」とした。また、2022年9月に発売した「もう揚げない!!焼き天ぷらの素」は継続的に販売数量が伸長しており、2024年はさらに露出が高まったという。「天ぷら粉のパイオニアである当社が新たな市場を創造することに成功した」と強調した。

2025年の見通しとして、「引き続きさまざまなコストが上昇すると思うが、節約志向や生活防衛意識といった消費者心理に対応し、手に取りやすい価格帯や価格に合った価値提案で需要喚起の施策を行っていく。外食、中食、内食のすべての業態で価格が上昇する中、内食の頻度や需要が伸長するチャンスとも捉えている。

現在、重要視しているのは調理時の不満を解消できる点だ。従来からの時短ニーズに加え、調理にかけた時間に対して出来上がりの品質を最大限に上げるいわゆるタイパを意識することが重要だと考えている」と新商品の狙いを説明した。

付加価値商品の拡販の一つとして2024年8月に発表した「SOIA SOIYA」は採用事例を挙げた上で、「国内の大豆たん白市場は横ばいの状況だが、業界全体を活性化させるために第2弾商品を発売する」と力を込めた。

〈焼き天ぷらの素は前年対比300%を超えて伸長、シリーズ化でマーケット深堀り〉

新商品の販売計画については、湯澤公朗流通営業部長が説明した。「もう揚げない!!焼き天ぷらの素」について、「発売から2年経過し、現在も販売が伸長し続けている。油の後処理が面倒だという天ぷらのマイナスイメージを解消するユーザーインの視点で開発したオリジナル商品だ。油価高騰もあり、ヒット商品としてメディアでも多く取り上げられている。

各売場でも展開し、前年対比300%を超えて伸長している」と強調した。市場データを分析すると、トライアルユーザーだけでなく、家庭での天ぷら調理から離脱したユーザーの獲得も見られるという。今回、売場で目立つようにスタンディング可能なパウチに変更した。

「もう揚げない!!焼きからあげの素」
「もう揚げない!!焼きからあげの素」

「もう揚げない!!焼きからあげの素」については、「天ぷら同様大さじ2杯の油で焼くだけで、揚げたようにカリッとした食感に仕上がる。シリーズ化でマーケットを深堀りし、新しい需要の創造に取り組んでいく」と力を込めた。

販促面では、「魔法シリーズ」はアバンギャルディのイメージキャラクター起用を今年も継続する。新しいダンス動画も制作しており、6月にテレビCMも放映を予定している。

「もう揚げない!!焼きからあげの素」は『焼きシリーズ』としてプロモーションに力を入れていく。昨秋、アサヒビールと一緒に家庭でビールを飲みながら天ぷらパーティーが楽しめる内容の動画を制作した。SNSトータルで530万再生を突破したという。「もう揚げない!!焼きからあげの素」は5月頃からキャンペーンを予定する。

〈大豆油量日報 2月10日付〉

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昭和33年(1958年)1月
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