大坂・関西万博に出店、環境負荷を減らす植物性チーズの可能性を発信/六甲バター

(左から)塚本浩康社長、佐々木浩シェフ
(左から)塚本浩康社長、佐々木浩シェフ

六甲バターは2月3日、都内で「QBBこれもいいキッチン」試食会を開催し、大阪・関西万博で提供するメニューを披露した。同社はヘルスケアパビリオンに「QBBこれもいいキッチン」を出店し、植物性チーズを使ったメニューをメーンにフード20品、ドリンク28品の計48品を販売する。塚本浩康代表取締役社長兼CEOが概要を説明した。

「QBBこれもいいキッチン」は、植物性素材だけで作った未来の定番メニューを提供するフードコートレストランだ。キッチンカーをモチーフとしており、植物性をイメージさせる緑を基調に、自然の恵みや心地良さを表現した。

環境負荷の面から作り始めた同社の植物性チーズは、国際味覚審査機構で優秀賞を受賞しており、植物性チーズとしては初の快挙だ。CO2削減量を示すデカボスコアも73%オフを達成している。

塚本社長は、「QBBが世界に発信したいのは、これまでのサステナブルから次世代のサステナブルへ進歩していることだ。これまでのチーズを大切にしながら、これからのチーズを大切にしていくのもいいと考えている。どこよりもおいしい植物性チーズを普及することができれば、必ず社会の環境負荷は減っていくと思う。その可能性を大阪・関西万博で発信していきたい」と意気込んだ。

なお同社は、中期経営計画2027のうち、今回の取り組みを含めた新規事業の売上目標は4億円程度を目指すとしている。

〈暑い時期でも安全に食べられ、植物性チーズをしっかり感じられる味わいに〉

続いて、メニューを監修した「祇園さゝ木」の佐々木浩シェフが、メニューについて説明した。使用した植物性チーズは、チェダーチーズをイメージした「Pシュレッド」、モッツァレラチーズをイメージした「同 のび~るタイプ」、クリームチーズをイメージした「Pクリーミーソフト」など計5品だ。「Pクリーミーソフト」の原料には大豆を使用している。

全て植物性食品でありながら満足感のあるメニューであることをコンセプトに掲げた。メニュー開発時は、暑い時期でも食べられる安全性を重視した。かつ、最後までおいしく食べられ、同社の植物性チーズをしっかり感じられる味わいにしたという。

「これもナスボロネーゼ」
「これもナスボロネーゼ」

このうち、「これもナスボロネーゼ」(セット1,590円、単品990円)は、フードコートで座れなかった際のことも想定し、ワンハンドで食べられるようにした。植物性チーズのコクを感じられるようにトマトの酸味を控えつつも、夏向きに酸味を感じられるように作り上げた。

「大阪新名物?!これも串カツ」
「大阪新名物?!これも串カツ」

「大阪新名物?!これも串カツ」(750円)は、植物性チーズとおからこんにゃくを串カツにした。「これもレアチーズケーキ」(450円)は、「Pクリーミーソフト」で作ったヴィーガンクリームチーズケーキとなっている。ライスボウルでは「これもオムキーマカレー」(セット1,900円、単品1,300円)、スイーツでは、ヴィーガンクリームチーズで作ったホイップクリームを合わせたアーモンド粉ドーナツの「ドーナチー」各種(各500円)などをラインアップしている。

〈大豆油量日報 2月12日付〉

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