フーデックス出展、サステナブル米国大豆を使用した豆腐・納豆を展示/USSEC

〈 メーカーが協力、SSAP認証の冊子を配布、納豆連は納豆巻き実演・試食〉
アメリカ大豆輸出協会(USSEC)は3月11~14日の4日間、東京ビッグサイトで開催された「FOODEX JAPAN2025」(フーデックス)のUSAパビリオンでブース出展した。
今回、全国納豆協同組合連合会(納豆連)や大豆加工品メーカーに協力を呼びかけ、会場では試食も交え、サステナブルな米国大豆を使用した納豆や豆腐、油揚げなどの展示を行った。
米国大豆が4つのルールに基づき、環境への付加を最小限に抑えたサステナブルな方法で生産・管理された大豆であると証明するSSAP認証について分かりやすく解説する冊子「SSAP認証ってなぁに?」などのノベルティも配布した。最終日には、納豆連による納豆巻き実演と試食も行われた。
USSECの立石雅子副代表は、「感触としては海外のお客が多かった。米国大豆を使った大豆加工食品を輸入したいという食品メーカー、商社、問屋もかなりいた」と手応えを得ている。国内企業からも米国大豆を使った商品を販売したいという要望があったとする。「大豆製品が注目されていることに加え、原料がサステナブルであることを伝えると納得してもらえる」と説明する。
初日は、あづま食品と新たに納豆商品にSSAP認証マークを付与したカジノヤがブースに訪れ、納豆を乗せたクラッカーなどの試食を行った。「試食を交えながらサステナビリティやSSAP認証について話すと、興味を持って話を聞く来場者も多かった」(立石副代表)。

2日目はあづま食品とミツカンが、3~4日目はMizkanがブースで米国大豆を用いた自社商品や納豆をアピールした。
豆腐メーカーからは、SSAP認証マークを商品に付与しているアサヒコや太子食品工業などが展示する商品を提供した。豆腐バーは、「そのまま食べられるのでニーズにマッチしている」(同)と海外の商社の反応も良かったという。
Mizkanによると、納豆の輸出は毎年2ケタ増で伸長している。冷凍で輸出し、現地のスーパーでは冷凍のまま1パック当たり$2~3ほどで販売されているという。アジア系の消費者はご飯に乗せる以外に、サラダボウルの1品などとしても使われているとのこと。「金のつぶ 梅風味黒酢たれ」は、「スタンダード商品に引けを取らないくらい中華系の消費者には人気がある」(Mizkan)。

納豆連は、横浜市西区の日本料理店「みやかみ」の店主が調理したキムチを使った納豆巻きや、アボガドの入ったカリフォルニア巻きの試食を実施した。使用納豆はMizkanが提供した。試食した人からは、納豆と具材のマリアージュが好評だった。
〈日本は米国農業にとって重要なマーケット、今後もいいパートナーシップを〉

USAパビリオンを取りまとめる米国大使館農産部貿易事務所のエリク・ハンセン所長は、「日本は米国の農業にとって重要なマーケットだ。USAパビリオンは今年74ブース出展し、最大規模のパビリオンとなった」と話す。
米国大豆について、「農家は品質にこだわって厳格な管理のもとにサステナブルな大豆を生産しており、日本のマーケットに受け入れられている。日本と米国は特別な関係を持っており、今後もいいパートナーシップを組んでいきたい」と語った。
〈大豆油糧日報 3月18日付〉