プラントベースの「ベジミート生ハム」と「プラントエッグ」、フーデックスで披露/あづまフーズ

あづまフーズは、プラントベース(PB)の「ベジミート生ハム」と「プラントエッグ」を開発し、3月11~14日に開催された「フーデックス」でお披露目した。来場者からの反応をフィードバックさせた上で、商品化を目指す。特に「ベジミート生ハム」については、「好評だったので量産化に動きたい」と手ごたえを得たとしている。
会場ではほかにも、大豆ミート「ソイマイスター」シリーズや、代替魚「グリーンサーフ」シリーズの「まるでかにかま」や「まるでネギトロ」などを用いた海鮮丼や巻き物の試食も行った。PBについては、「万博の開催が決まってから引き合いが多い」(同社)という。
「ベジミート生ハム」について、「生ハム自体は日本ではそれほどポピュラーではないが、需要が多い海外では戦える。PBの生ハムは珍しく、魅力に感じてもらえると考えている」(同社)。主原料はPBの刺身「まるでマグロ」などと同じく、こんにゃく粉を使って自社製造している。
塩味をしっかりと感じる調味をしているが、「軽い味の方がいいという人もいた」(同社)。味わいなどを含めて、ブラッシュアップを図る。そのまま食べることはもちろん、豆乳由来のPBチーズに合わせことも提案する。会場ではパンにはさんで試食を行った。
「プラントエッグ」は目玉焼きの形状で、黄身の部分はカボチャを、白身の部分は大豆を主原料としている。台湾の協力企業に製造委託している。既存のPBの卵は、スクランブルエッグタイプのように黄身と白身を混ぜた状態を再現した商品が主流だ。

同社は「目玉焼きにするのは、他の代替卵の商品にはできない」と差別化を図ったとする。会場では油で揚げて試食を行った。ソイマイスターシリーズの「ベジミート(ガパオ)」と一緒に乗せ、「未来のガパオライス」のように料理の上に乗せる提案も行っていく。
〈大豆油糧日報 3月19日付〉