「タニタカフェ有楽町店」にスムージーやサラダボウル導入、楽しさ・心地よさ追求で若年層に照準

「タニタ食堂」を展開するタニタは6月6日、新業態のカフェの旗艦店「タニタカフェ有楽町店」をJR有楽町駅構内のルミネストリートの一角にオープンした。楽しさ、心地よさといった「こころの健康づくり」を意識したカフェ業態で、ターゲットである20代、30代の女性に照準を合わせ、人気のスムージーやサラダボウルを導入した。フランチャイズ店と、既存のカフェやショップとコラボレーションしたメニュー提供店の2つのスタイルで同業態を出店し、2022年を目途に100店舗まで拡大する計画だ。

タニタ食堂取締役の浅尾祐輔氏は、同店をオープンした経緯と狙いを次のように語った。「一番の狙いはターゲット層の拡大。既存のタニタ食堂は、『からだの健康づくり』をコンセプトにカロリーや塩分を徹底して管理しているため、客層は40代以上が中心だ。タニタカフェでは『こころの健康づくり』に重点を置き、楽しさや心地よさに繋がるエッセンスを採り入れた。2012年の1号店オープン以来、培ってきたタニタ食堂のメソッドをカフェ業態に落とし込み、来客層の裾野拡大を狙う」。

野菜やフルーツ、チアシード、豆腐などを使い食感にこだわったスムージー「カムージー」(税込み680円~、全3種)、1日に必要な野菜量の半分を無理なく摂ることができる「有機野菜ともち麦のサラダボウル」(税抜980円~、全3種)や「和だしのフォー」(同980円~、全9種)など、自然と健やかになっていけるオリジナルメニューをラインアップした。提供するメニューは飲食店開業・経営コンサルティングのオペレーションファクトリーと共同で開発。野菜は、楽天と食分野で提携し、同社の農業事業「RakutenRagri」に参画する生産者から直送される旬の有機野菜を使った。一部メニューはテイクアウトにも対応。通信機能を持つタニタの活動量計「AM‐150」を会員証として、来店と歩数に応じて特典(タニタ商品などと交換)が受けられるポイントサービスも提供する。

〈食品産業新聞 2018年6月21日付より〉

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