“日本初”国産麦アンテナショップ「むぎくらべ」7月2日にオープン、「実質費用ゼロで国産麦PRを」/米麦改良協会

国産麦アンテナショップ「むぎくらべ」店舗外観イメージ
(一社)全国米麦改良協会(渡辺好明会長)は7月2日、東京・小川町に“日本初”の国産麦のアンテナショップ「むぎくらべ」をオープンする。

週替わりで国産麦を使用したパン・麺・菓子などをPR。初週は(株)おおみね(香川県小豆島)が出店し、「長命草さぬきうどん」の販売を行う。「地方の事業者からの、『全国展開したい』という声に応える事業として企画が始まった」(事務局)。

「むぎくらべ」は出店費用無料、配送費無料で、箸、スプーン、食器などのカラトリー類も用意されたアンテナショップ。国産麦(小麦、大麦、はだか麦)を50%以上使用したパン・麺・菓子などのPRに利用できる。また、出店期間内売上も出店者が得られる(5%は光熱費として事務局が徴収)。「出店者に実質的にかかる費用は店舗でパンを焼いたり、うどんを湯がいたりするスタッフの人件費や滞在費。それを賄える売上があれば、結果的には費用ゼロで国産麦を使用した商品のPRができる。事務局側としても、この事業で儲けようという考えはない。出店期間は1週間~2週間。出店する方も、この期間に儲けを出そうと考えるよりも、実質的な費用ゼロで商品PRができる機会と捉えて欲しい」。

事業実施期間は2018年度~2020年度の3か年を予定。出店期間は最短1週間、最長2週間。出店後3か月空ければ再度の出店も可能。「既に初月の予定は埋まってきており、3年間活用頂けると思っている」。

参加資格は「製粉・精麦・麦茶製造業者と、国産麦を50%以上使用した商品の製造・販売者」で、〈1〉国内産麦を使った地域の食文化の全国展開化、〈2〉海外の料理に国内産麦を使用した新商品の開発(日本料理として定着しているものは除く)、〈3〉国内産麦を使った創作料理、〈4〉健康増進に資する食材を活用した商品開発等、〈5〉その他国内産麦に係わる食文化の創造及び振興に資するもの――という事業目的に沿うこと。

店舗所在地は東京都千代田区神田小川町2-1-1檜ビル1F。営業時間は10~18時(土日祝日休み)。搬入は日曜日の10時~17時まで、搬出は土曜日の10時~15時に行う。106.08㎡の店舗にイートインスペース23席を用意した。

基本設備は、
△麺類=スープレンジ、ガスうどん釜、ガスウォーマーテーブル、ガス麺釜、冷水チラーシンク、卓上フライヤー、温蔵ショーケース、製氷機、冷蔵庫、浄水器など
△パン菓子類=リターダー(冷凍生地解凍庫)、ドゥフリーザー(生地保管庫)、ミニデッキオーブン、架台ホイロ、コンベクションノーブン、架台ドゥコンディショナー、冷蔵庫、浄水器など。

問合せは運営を行う(株)カタボー(電話03-6427-0116、担当:深谷氏、野宮氏)まで。

〈米麦日報 2018年6月7日付より〉

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