糖質オフ需要に応える「豆腐のごはん」もち麦入りは90%・黒米入りは80%カット、たん白質は絹豆腐の約4倍/アサヒコ〈大豆が拓く食の可能性〉

アサヒコ「豆腐のごはん」(もち麦入り、黒米入り)
アサヒコは、健康と地球を考えた未来型たん白質食品「トーフプロテイン」シリーズから、「豆腐のごはん」(もち麦入り、黒米入り)を、全国で販売している。

「豆腐のごはん」はその名の通り、豆腐が主原料のため、ごはんと比較し「もち麦入り」は糖質を90%オフ、「黒米入り」は80%オフ(日本食品標準成分表七訂、水稲めし比較)しながら、ごはんの替わりとして食べることが出来る。糖質をオフしつつ、植物性たん白質は、一般的な絹豆腐の約4倍摂ることができる。

アサヒコの担当者は、「豆腐のごはん」の開発背景について、「糖質オフのニーズから、一部外食店ではごはんの替わりに豆腐が利用されることがあった。また、家庭でも豆腐を炒めてごはんの替わりとして食べる方もいる。しかし、炒めているうちに水分が出てきてしまったり、炒め終わる頃にはパサパサになってしまうなど、とても手間がかかる」と、ごはんの替わりに豆腐を使うニーズに着目した。

また、同じく「トーフプロテイン」シリーズから展開している「豆腐のお肉」(肉そぼろ、ガパオ、タコス、混ぜごはんの素)の製造において、豆腐をきざむ工程があり、この工程を生かして豆腐を米粒サイズにカットし、ごはんの替わりにできないか考えたという。開発に当たっては、よりごはんに近づけるため試作を重ねた。豆腐100%では、たん白質を食べた時の満足感が足りず、もち麦を配合することで課題をクリアした。「いろんな雑穀を試す中で、もち麦のモチモチ感と豆腐の粒が、ごはんを食べた時に近かった。また、もち麦のベストな配合率も検討を重ねた」と話す。

そして、毎日食べるものだからこそ飽きがこないよう、3月から「黒米入り」を新たにラインアップに加えた。アサヒコは、秋口に「豆腐のごはん」のラインアップを更に拡充すべく、開発を進めている。

担当者は、「豆腐のごはん」を含む「トーフプロテイン」シリーズについて、「新しい商品なので、食べてもらうきっかけの提供と、食べることで得られるメリットを学術的に伝達していくことがポイントではないか」とし、シリーズのブランドサイトをこのほど立ち上げた。ここでは、商品紹介のほか、植物性たん白質を摂ることのメリットについても詳しく紹介している。

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〈大豆油糧日報2021年3月17日付〉