ニチレイフーズ、今川焼・焼おにぎりの“焼やきコンビ” 女性に焦点「炒めタッカルビ飯」、“大人満足”弁当も
当季は家庭用冷食新商品が7品・リニューアル品が10品、家庭用常温食品リニューアル品が1品、業務用冷食新商品が17品・リニューアル品が4品、業務用常温食品新商品が4品――の合計43品を発売する。一部業務用リニューアル品を除き9月1日発売。
家庭用冷食では「力強いカテゴリー政策の推進」と「新規需要創造への挑戦」の2つを事業テーマに掲げる。当季新商品は前者に軸足を置いた商品がそろった。
第一が「今川焼」と「焼おにぎり」の改良。“焼”を共通キーワードに共同販促をする。「今川焼あずきあん」(5個入400g)は藤むらさき色の風味豊かなあずきあんに改良した。煮汁をしっかり吸わせることであずき本来の香りと色を引き出している。生地の配合も変え気泡をきめ細かくしてさらにふんわり・しっとりした生地に仕上げた。
「今川焼あずきあん」
今川焼は新商品「今川焼濃厚チョコレート」(5個入315g)も発売。洋風スイーツとしてほろ苦い大人向けの味に仕上げている。
「焼おにぎり10個入」(480g)は醤油の風味を強めて、とろみをプラスした新醤油ダレに変更。醤油をぬって焼く工程を繰り返す本格製法を活かし、照りツヤも向上した。
「焼おにぎり10個入」
「本格焼おにぎり」も改良する。7年連続で特A評価の北海道産ゆめぴりかを100%使用しているが、今回、米の良さをより引き出せる炊き方に見直した。購買層が50代以上、2人以下世帯であることから、規格を6個入りから4個入りにした。1袋の価格も下げる。「今川焼あずきあん」と「焼おにぎり10個入」は“焼やきコンビ”共同プロモーションを展開する。「“焼”を極める」として昔ながらの職人の手作り工程にならった本格製法を、店頭、メディア、官民プロジェクト「Let’s!和ごはん」など多方面から訴求する。
好調な米飯カテゴリーには、新商品「炒めタッカルビ飯」(430g)を投入する。女性に人気のトレンドメニューを取り入れた商品で、若年層や女性を新たに米飯市場に取り込む狙いだ。チーズのせなどアレンジ提案も進める。弁当カテゴリーでは「お弁当にGood!ミニカレーパン」「同アップルシナモンロール」を新発売する。“大人満足”の打ち出しで市場回復に成果が出ていることから、当季も大人の女性を意識したメニューをそろえた。
“日常以上、ハレ未満”などシリーズ強化業務用では「The Taste of Happiness」として多様化する生活者ニーズへの提案と「ForAll Customers」として業態ごとのきめ細やかな提案――の2つを開発コンセプトに掲げた。
“日常以上、ハレ未満~手の届くちょっとしたぜいたくを~”がコンセプトの惣菜・事業所給食向け「Chef’s spècialitè(シェフズスペシャリテ)」シリーズには「【東京・日本橋】三代目たいめいけん茂出木浩司シェフ監修 チキングラタン」「同ミートドリア」を新発売。同じく外食向け「ちょい飲みスペシャリテ」には今春に続き和風メニューとなる「新鮮鶏レバカツ」を新発売する。「ピュアデリカ」では「宮城県蔵王産ミルク使用のクリームコロッケ(袋入り)」を新発売する。
業態別提案として、惣菜向けの和惣菜「ほっとするおかず」に豆腐ハンバーグなど4品拡充、春巻では「五目具材の旨味極だつ パリッと春巻」を発売。皮の巻き方を工夫して具材感、パリッと感はそのままに価格を抑えた。
外食向けに自然解凍対応の「そのまま使える」冷凍野菜を拡充。福祉給食向けも刻み、カット済み野菜の「メディベジ」を拡充した。
〈冷食日報 2018年7月9日付より〉
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