大阪・ライフ「鶴見今津北店」、部門横断で即食を充実 冷食拡充、徳島の鮮魚も
同店の周囲には学校も多く、1km圏内には小学校が8校、幼稚園・保育所が13校存在。3~4人世帯の家族の割合が多いのも特徴となっている。売り場面積1500㎡規模の店としては珍しく、リーチイン扉15台を用意し冷凍食品270SKUを展開。このほかにも惣菜売り場では、商品本部が農・水・畜のバイヤーを集めて横断的に商品を展開し、簡便・即食系の品ぞろえを充実させている。
水産売り場でも焼くだけで食べられるオリジナルのムニエルを置いているほか、煮魚・焼魚も最大25アイテムそろえ、即食ニーズに対応する。また、周囲の競合店にはない対面コーナーで、徳島市場から取り寄せた鮮魚を取り扱い、差別化を図っている。
同日開かれた記者会見で、岩崎高治社長は、「(前期実績は増収減益となり)人件費などのコストを吸収しきれなかったが、下期だけだと過去最高益を出しており、既存店売り上げや客数も伸びている」と話した。
ライフコーポレーション 岩崎高治社長
今期から4年間の第6次中計がスタートしており、最終年度には売上高8000億円、経常利益200億円を目標に掲げる。今期は、これまで抑えてきた近畿圏の店舗の改装を積極的に行うほか、東西で10店の新店も計画している。中計の4年間で200億円を投資し、近畿圏で20店、首都圏で30店の50店をメドに出店を進める。大型店の出店のほか、ドミナントの穴を埋める売場面積100坪程度の小型店も検討しているという。また、人手不足に対応するため、正社員採用を積極的に行っていくほか、パート・アルバイトの時給も引き上げる。
〈食品産業新聞 2018年5月28日付より〉
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