髙瀬物産が2年に1度の総合提案会を開催、1万2,000人来場見込 外食産業の4つの変化に対応するテーマで商品を提案

食品・酒類総合提案会「TAKASE FOODSERVICE EXPO 2018」(髙瀬物産)
髙瀬物産は6月5日〜6日の両日、食品・酒類総合提案会「TAKASE FOODSERVICE EXPO 2018」を東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催している。同社は2年に1回、同様の展示会を開催している。今回のテーマは「変化を好機(チャンス)に〜ここで見つかる外食の未来〜」とし、メーカー約200社が出展。出展規模は330小間で、2日間で得意先外食関係者ら、1万2,000人の来場を見込む。

今回は、人口トレンド変化等で外食産業で起きている▽働き方改革▽インターナショナル▽高齢化社会▽女性の活躍――といった4つの変化に対し、チャンスにつながる提案を実施。それぞれのテーマでブースを設置するのではなく、同社提案ブースに加え、メーカー出展も含めた各ブースでテーマに沿った提案を実施した。

【働き方改革】テーマでは、ひと手間省ける商品で「調理時短」を提案。「時短提案」テーマでは、クオリティを維持しながらもオペレーションがひと手間省ける商品を紹介。「クイックメニュー」テーマでは、人手不足の中、だれでも手早く簡単な作業で作れるメニューを提案した。

より具体的には、同社提案ブースでカット済み冷凍野菜や、オリジナルブランド、「Chefeel」の冷凍のフォンドボー、ビーフコンソメ、アメリケーヌソースなど、品質が高く手間を大幅削減できる商材を紹介。

【インターナショナル】テーマでは、外国人ワーカーやインバウンド向けの提案を実施。「外国人ワーカー」テーマでは、オペレーションの均一化が図れるメニュー、使用方法など表記が分かりやすい商品を紹介。

「訪日外国客向け」テーマでは、日本を意識した朝食や日本食を中心としたアレンジ・体験型メニュー等を紹介。「BUFFET STREET」コーナーとして、和洋の朝食ブッフェ商材を一堂に紹介していた。

【高齢化社会】テーマでは、高齢者の「美味しい食事」需要に応える提案を実施。「健康志向」テーマでは、アクティブシニア層に向けて、健康維持・活力・美容などにプラス効果を与える商品等を紹介。「健康御膳」コーナーで、低塩・低カロリー・バランスに優れた肉・魚それぞれの主菜アレンジメニューと、味わいにもこだわった。「安心・安全」テーマでは、ストーリー性、こだわり、差別化ができるオンリーワン商品を提案。

【女性の活躍】テーマでは、社会で活躍する女性が楽しめる「食」を提案。「女性向け外食拡大」コーナーでは、女子会向け、フォトジェニックなメニューなど、女性の関心が高いメニューを紹介。

「がんばる女性応援企画」ブースでは、女子会向けの「インスタ映え」する料理やスイーツのメニューを紹介。また、ワインに携わる女性510人が選ぶワインコンクール「サクラアワード」受賞ワインとして、女性目線からのワインを提案した。「共働き中食需要拡大」テーマでは、外食メニューから採り入れるおいしく見栄えのよい中食メニューを提案。

髙瀬物産・髙瀬知康社長

髙瀬物産・髙瀬知康社長

開催前の朝礼で、髙瀬知康社長は「2年に1度の提案会では、毎回新しいもの・トレンドを提案してきたが、今回はそれだけでなく、直近で業界の課題となっている4つの課題をテーマに据えて盛り込んだ。働き方改革では人手不足、時短、高齢化社会では健康だけでなく、舌が肥えている方への提案、インターナショナルではインバウンドだけでなく、働く外国人の方に目を向けた提案、女性の活躍は各方面で進み、それを応援する提案などだ。環境の変化はチャンスにもなり、少しでも提案が課題解決等につながるよう願いたい」など述べた。

〈冷食日報 2018年6月6日付より〉

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