“大人なガリガリ君”にゴールドキウイ味 生の果実が少ない時期を狙って展開/赤城乳業

赤城乳業「大人なガリガリ君 ゴールドキウイ」
赤城乳業は、100円の「大人なガリガリ君」に「ゴールドキウイ」を4月10日全国へ投入、「生果のキウイの流通量が減り始める春でも、大人なガリガリ君で味わえる」として、中味とコンセプトのこだわり向上、発信で、シリーズの強化に取り組んでいる。

総務省の家計調査で、果物消費量は10年前に比べ24%減少する中、キウイの消費量は1.6倍に増加、輸入量も2012年からの5年間で1.4倍に増加していることに着目し、商品開発したもの。また生果のキウイは旬の12~4月以降減少傾向にあり、そんな中、アルコール飲料では、生果を楽しめない5~9月にキウイ商品が多く発売され人気であるとの調査結果をふまえ、アイスでも本格的なキウイの味わいなら受け入れられる土壌はあるとして、得意の氷技術で大人女性も満足する氷菓のバーに仕上げた。

キウイは近年人気のゴールドキウイ(17年販売量は前年比2割増との見方も)に注目し、ニュージーランド産の果汁33%の本格的な味わいにプラスして、キウイの種をかき氷に混合。甘くジューシーな味わいと一緒にプチプチとしたキウイ独特の食感が楽しめるのが特徴だ。100ml、税抜100円。バーに当たりが出ると、「大人ガリグッズ」がもらえるお楽しみも展開。

なお「ガリガリ君」は70円のレギュラー品、100円の「大人な」、130円の「リッチ」の3種類で、ターゲットによる棲み分けができており、「大人な」はフルーツ感の強いジェラートのような味わいで、主に女性を取り込む商材に位置付けている。今回の「ゴールドキウイ」も、40代を中心とした、高質感・本物感を求める大人女性を消費ターゲットとしている。

また近年はコンビニの中間価格帯PB(プライベートブランド=小売業者などのブランド)アイスの台頭で、NB(ナショナルブランド=メーカーによるブランド)品の売場が狭くなり、強いブランド商品しか指定席がない現状もあり、「ガリガリ君」ブランドの大人バージョン注力で、シリーズの強化につなげられるか注目だ。

〈食品産業新聞 2018年4月16日付より〉

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