ADEKA中計、3年間で1,000億円の投資を計画、20年売上3,000億円目指す

大豆油糧日報 2018年4月3日付
ADEKAは2日、18年度から20年度の中期経営計画「BEYOND3000」を策定したとした。25年のありたい姿「ADEKA VISION2025」の実現に向けたセカンドステージであり、自立的成長により売上高3,000億円を超え、さらなる拡大を目指すほか、3年間で1,000億円の投融資を計画している(設備投資額500億円、M&A資金500億円)。

「ADEKA VISION2025」では、事業基盤の化学品と食品のみならず、幅広い事業を世界中に展開し、メーカーとして世界の技術をリードしつつ、本業を通じて社会に貢献するグローバル企業を目指している。「BEYOND3000」では、最終年度の20年度に連結売上高3,000億円、営業利益率10%、ROE10%を目指し、事業領域の拡大と新規事業の育成を目的としたM&Aも積極的に進めるとしている。

事業戦略としては、樹脂加工品、化学品、食品を事業の3本柱とし、事業毎に定める戦略製品の販売をグローバルで拡大する。新規領域への進出としては、ターゲットとする、ライフサイエンス、環境、エネルギー分野において、ビジネスモデルを構築し、事業化を推進する。経営基盤の強化として、CSRを推進し、社会への貢献と社会からの信頼を高め、グループの相互連携を強化し、総合力を発揮するとしている。

施策としては〈1〉グローバル経営管理の強化、〈2〉グローバリゼーションの拡大とローカライゼーションの加速、〈3〉イノベーションの創出と競争力の強化、〈4〉グローバル人材、リーダー人材の拡充、〈5〉CSRを推進し社会とともに発展――を掲げている。

〈大豆油糧日報 2018年4月3日付より〉

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