日清オイリオ・業務用オリーブ油ブランド提案、幅広い料理に/ファベックス
中食・外食など業務用専門展「第21回ファベックス2018」が11~13日、東京ビッグサイトで開催された。本紙関連では食用油、みそ、豆腐、大豆加工品メーカーなどが新商品などを紹介した。
日清オイリオグループは、酸価・着色を抑制し、サクミを維持する機能性油「日清スーパーロングキャノーラ」を紹介した。「日清キャノーラ油」と比較し、酸価の上昇を約10%抑制し、色度の上昇も約10%抑制できる。最近の外食シーンでは強炭酸のサワーやハイボールが人気で、から揚げや、天ぷら、串カツなどの揚げ物の相性が良いと紹介し、「スーパーロング」を使用した、から揚げの試食を行った。
他にも、業務用オリーブ油としてクセがなく、汎用性のある「ロリエーラオリーブオイル」を、同社のBOSCOシリーズとの試飲を交えながら、紹介した。熟したオリーブの甘い香り、適度な苦みで、クセが弱いため、幅広い料理に使用できる。
また、混ぜるだけで簡単に摂取エネルギー量を向上させる「日清MCTオイル・パウダー」を紹介した。最近の健康トレンドでは、食事と運動の両面を意識する特長があり、メリハリのある身体作りにMCTと高たん白食材との組み合わせを提案していた。
〈カット豆腐で効率化に貢献、甘酒の砂糖代替や調味料利用を提案〉
豆腐関連では、さとの雪食品は業務用のカット豆腐(木綿・絹)を紹介し、用途に合わせ、12・16・20・48カットを取り揃え、高品質で安全・安心で効率化に貢献できるとした。また小売用の「おからパウダー」のサンプリングを行い、グルテンフリー、糖質オフで気軽に食物繊維を摂取できることをアピールした。業務用には10kg/袋を展開している。
三和豆水庵は、業務用展示会に初出展し、ヒット商品の「波乗りジョニー」の豆乳を使用したソフトクリームや、豆腐をペースト状にしたものの試食を行い、バーニャカウダなどメニューを提案し、業務用での展開を探っていた。
三和豆水庵はヒット商品「波乗りジョニー」を使したメニューを提案
みそ関連では、ハナマルキが業務用の「液体塩こうじ」に漬けこんだ、豚バラのローストの実演試食を交え、提案していた。漬けこむことで、酵素の働きで食感がふっくら、やわらかとなり歩留まりも向上し、照りや艶のある鮮やかな仕上がりになるとした。加えて魚の生臭みなどを軽減する効果もあるとした。他にも、みそ汁サーバーの無償レンタルも紹介していた。
ひかり味噌もみそ汁サーバーの無料レンタルを紹介し、サーバー用みそとして10~20kgの白色系、赤色系に加え、国産や有機原料にこだわったみそも紹介した。また小容量の1kg サイズのだし入りみそも提案した。みそ汁サーバーは、仕込みの手間、人件費削減に貢献し、煮詰まりや作りすぎのロス削減に貢献できるとした。他にも新商品のみそ「糀の花」や甘酒を紹介していた。
ますやみそは、甘酒を飲用、スムージやドレッシングの素としての利用、調味料として使用できると提案した。砂糖に代わる甘味料として使用でき、砂糖に比べ血糖値の上昇を穏やかにするとした。
ますやみそは甘酒(冷凍・1kg)を業務用に展開
糀のアミラーゼがデンプンをぶどう糖に分解、プロテアーゼがたん白質をアミノ酸に分解することで、うま味を生み出し、食物を柔らかくし、栄養素を消化・吸収しやすく分解すると紹介し、肉や魚に漬けこんで焼いたり、煮物の調味料としても使えるとした。小売用の500mlペットボトルに加え、業務用に冷凍で1kgを展開している。
〈大豆油糧日報 2018年4月16日付より〉
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