広島で福留ハム会長・福原康彦氏の旭日小綬章受章祝賀会を開催
福原氏は福留ハムに入社した68年以来、食肉・食肉加工品の製造販売に従事。徹底した安全・安心と品質向上に取り組むなどの経営手腕を発揮して同社を業界屈指の企業に育成し、現在は代表取締役会長を務めている。
祝賀会は日本食肉加工協会副理事長の松井鉄也氏(プリマハム社長)が開催を宣言。続いて、日本ハム・ソーセージ工業協同組合副理事長の鶉橋誠一氏(スターゼン相談役)が祝賀委員会を代表し、「福原氏が日本ハム・ソーセージ工業協同組合の理事長に就任された10年には宮崎県で口蹄疫が発生し、畜産業に被害をもたらし、翌年3月には東日本大震災が発生して国民生活は未曾有の混乱のなかに置かれた。このような厳しい状況のなか、業界団体の代表として義援金や緊急支援物資の取りまとめに尽力されるなど、理事長としての重責を果たしてこられた。こうした実績が高く評価され、今回の叙勲につながったもので、同じ業界の者として大変喜ばしい」と祝辞を述べた。
また、農水省・食肉鶏卵課の冨澤宗高食肉需給対策室長らによる来賓祝辞の後、福原氏に対して日本ハム・ソーセージ工業協同組合副理事長の柴山育朗氏(伊藤ハム社長)、日本食肉加工協会副理事長の小森嘉之氏(丸大食品会長)、中国シジシー社長の池田憲正氏、福留ハム社長の中島修治氏から記念品が贈られ、福原氏の4人の孫から花束が贈呈された。
福原氏は受章者謝辞で、「私の父は77年に藍綬褒章、90年に旭日小綬章をいただいている。私自身、このような名誉を受ける者ではないと思っているが、祝賀会も開催していただき感謝している。振り返ってみると、20歳で叔父の養子となった。叔父は社業を始め、食肉業界発展のため、地域・社会貢献のため、東奔西走していた。このたびの叙勲は叔父とともにいただいたものと思っている。このうえは栄誉を汚すことがないよう、業界団体、社会のためにより一層精進する」と述べた。
閉会の辞では実の弟である福留ハムの中島社長が、「福留ハムは創業者の福原留次が1919年に福留精肉卸問屋を創業して以来、今年で99周年を迎える。今回の叙勲は、次の100年に向けて大きな花を添えることになり、社員にとっても大きな励みである。福原会長におかれましては、健康に一層留意され、引続き食肉加工業界の発展に注力願うとともに、福留ハムの伸長、モラロジー活動による社会貢献などご活躍お願い申し上げる」と述べ、祝賀会は幕を閉じた。
〈畜産日報 2018年3月30日付より〉
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