ブルーチーズの供給、6月からは潤沢に テレビの“血管年齢若返り”報道で需要急増
先日の日本輸入チーズ普及協会総会の後の記者レクで、本村直之会長(チェスコ社長)と、池谷久信副会長(東京デーリー社長)が話したもの。チーズ専門商社のチェスコと、東京デーリーの量販店向けブルーチーズは、青カビチーズ初心者も食べやすく、買い求めやすい価格帯であることから、テレビ番組を見て初めてブルーチーズを知った、特に熟年層が店頭に買いに走り、供給が追い付かない状況が4、5月続いた。
品薄になった理由は、量販店向けの大半のブルーチーズは、日数がかかる船便で輸入していることから、急な需要増への対応には限界があったこと。またカマンベールチーズは乳業大手の量産型の国産品があるが、ブルーチーズの国産品は小さな工房製しかなく、品種が少ないうえに価格帯も高いことが背景にある。百貨店内のショップの空輸の高級ブルーチーズについては、報道後動きはよかったが、「どちらかというと値頃感のあるデンマーク産ブルーチーズの方がよく動いた」(専門商社)。
商社各社は各国からの調達を急ぎ「特別に船を手配し6月上旬には店頭の空いた棚が埋まる」(本村会長)。
数年前、ガン予防効果がテレビ番組で紹介され、同様に需要が急増したことがある。消費のすそ野が地方にも拡大しつつあり、ブルーチーズは一段上の成長ステージに入ったといえる。
〈食品産業新聞 2018年6月7日付より〉
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