〈平成30年7月豪雨関連(米麦日報9日調べ)〉一部スーパー営業見合わせも

米麦日報 2018年7月10日付
西日本を襲った記録的な豪雨の影響がSM(食品スーパー)など流通各社にも出ている。愛媛県に拠点を置き、中四国で店舗展開するフジでは、豪雨が最も激しかった7日、従業員が店舗まで通勤できなかったため、「吉田店」(愛媛県宇和島市)の開店を見合わせた。また、その他一部店舗での閉店時間を早める措置をとったが、9日現在では全店営業を再開している。しかし、広島の三原地区、尾道地区では7日から断水が続いている影響で、水洗いが必要な一部商品を店頭に出せない状況だ。また、物流面では、高知の幡多地区などで通路事情の影響で一部商品が供給できなかったという。9日からは迂回ルートを使用するなどして供給を再開しているが、便数の減少などで一部商品が品薄となっている。

同じく中四国で営業するマックスバリュ西日本(広島市南区)では、近くの川が氾濫し、店舗が浸水した影響で「本郷店」(広島県三原市)が営業できておらず、9日現在、営業再開のメドが立っていない状況だ。このほか、一部店舗では断水の影響が出ている。物流面では、特にパンや弁当類の供給が遅れており、品薄状態が続いている。また、被害の大きい広島や岡山では、汗ふきシートや割り箸、紙皿、カップ麺やレトルト製品などの需要が高まっており、品薄状況が続いている。

〈米麦日報 2018年7月10日付より〉

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